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赤ちゃんの体重が増えず、ひどい引っ掻き癖も。保健師に育児相談した結果……

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    赤ちゃんの成長と癖についての悩み

    子供が生後6カ月の頃、とにかく体重の増加があまりよくなく私はとても悩んでいました。

    未熟児で誕生したわけではなかったのですが、体重の増加も身長も、目安となる平均のグラフの数値から大きく外れていたため、悩みは深まる一方。

    母乳だけでなく、不足する分にミルクを足しながらの育児でしたが、「自分の母乳の栄養状態が悪いことが原因かも……」と思うと自分に自信がなくなる日々でした。

    さらにその頃、時を同じくして、子供が変な癖を見せ始めたのです。

    自分の指を口に入れ、歯茎をひっかくという不思議な癖です。

    自分の指をおもちゃ代わりに遊んでいるのかと初めは軽く考えていたのですが、次第にそうではないことに気づきました。

    特に泣く時にその癖が出てきて、おっぱいやおむつなどで泣くたびに自分の指で歯茎をひっかき、小さな爪で歯茎が傷つけられるため、口の中がいつも血だらけの状態。

    慌てて手を押さえても、ひたすらそれを繰り返すために、自分で自分を傷つける子供の姿見てもどうすることもできず、戸惑うばかりだったのでした。

    市の保健センターへ、赤ちゃんの悩みを相談

    そんな時、この悩みを誰かに聞いてもらうことを思いつきました。

    夫は仕事が忙しく帰りも遅いため、ゆっくり相談するだけの時間がとれません。

    そこでまずは、実家の母へ電話することに。

    母も話をゆっくり聞いてくれて、私を励ましてくれましたが、実際の解決策までは見出せずにいました。

    そんな母が、「専門家に相談してみたら?」と提案してくれたのです。

    専門家という単語を聞いて、私の頭の中で「保健師さん」の存在が思い浮かびました。

    子供が生後3カ月くらいの頃、市の保健センターから保健師さんが我が家に訪問してくださったことを思い出したのです。

    それは、市や町などの自治体が実施している、集団で行う検診とはまた違う取り組みのものでした。

    赤ちゃんが誕生した家庭には必ず1度、保健師さんが訪問し、赤ちゃんの健康状態を見ながら育児相談をしてくれるというものでした。

    その時は、たいした悩みもなかったため何も相談することはなかったのですが、その際に頂いた資料の中に、「困ったことがあればいつでも相談してほしい」というメッセージがあったことを思い出したのです。

    私は、わらにもすがる思いで、保健センターへすぐに電話をしてみることにしました。

    自宅で保健師のアドバイスを受け、気持ちがラクに

    保健師さんは、専門的な教育を受けて地域や企業の健康教育・保健指導行うスペシャリスト。国家資格です。

    私が電話を掛けた保健センターというところは、赤ちゃんの健康診断だけでなく育児に関する相談や、育児サークルの活動援助など、育児に関するサポートを積極的に実施している市の機関でした。

    電話に出た方に、「赤ちゃんのことで相談したいことがある」と伝えると、保健師さんに電話を代わってくださいました。

    電話口に出てくださった保健師さんは、ご自身も育児経験があるとおっしゃる、50代の方。

    子供の現在の月齢や、母乳やミルクを1日どれくらい飲むかなど、健康状態も含めていろいろ聞かれました。

    現在の体重を伝えると、確かに同じ時期の赤ちゃんに比べると体重が少ないことを理解してくださり、さらにはそんな体重の増加に一喜一憂してしまっている私の心情まで理解してくださいました。

    ご自身も経験があるからこそ、私の気持ちがよくわかると言ってくださったのです。

    一通り電話口で話をしたあと、直接会ってアドバイスしたいからとおっしゃってくださり、我が家に訪問してくれることに。

    初めての電話から2日後、その保健師さんがやってきました。

    体重が増えないことについては、「今の母乳やミルクの量で充分だから、焦らず今の状態を続けるように」と指導してくださいました。

    赤ちゃんにも個性があり、同じ母乳やミルクの量でも、成長には差があることを教えてもらい、とても安心したことを覚えています。

    また、今の自分の母乳やミルクの量で問題ないとお墨付きをもらったことが、何より自信となり、心から安堵したことをよく覚えています。

    専門家に「大丈夫だよ」と一言言ってもらうだけで、こんなにも気持ちに差があるのだと痛感させられた瞬間でもありました。

    歯茎をひっかく癖についても、併せて相談しました。

    泣く時に集中して起こる癖であることから、赤ちゃんなりの自己表現の1種であり、言葉で伝えられないもどかしさをぶつけているのかもしれないとのことでした。

    1つの表現法だから優しく見守ってあげてもいいけど、歯茎を傷つける点は体によくないので、できる限りその癖が始まったら手にミトンをつけてあげるといいと、併せてアドバイスもしてくださいました。

    心の中で、変な癖をもつ赤ちゃんだと思われるのが恐く、相談を打ち明けることを迷ったくらいでしたが、思い切って話してみて、本当によかったと思いました。

    その後、子供の発育と歯茎を引っ掻く癖はどうなった?

    わが子の歯茎を引っ掻く癖のその後ですが……。

    保健師さんに相談した後も、しばらくは続きました。

    ですが、離乳食がすすむと同時に、癖が出る頻度が減っていき、歯が生え始めるちょうど1歳になる頃にピタッとやらなくなったんです。

    これと言って何か対策を講じたわけでもなんでもありません。

    「あの癖はいったいなんだったんだ?」と、不思議に思うほどピタッとやらなくなりました。

    その後は特別変わった癖を見せることなく、すくすくと成長し、現在は4歳2か月になりました。

    1度歯茎を引っ掻き始めると、かなり傷が深くなるため、「跡が残ったり、歯並びが悪くなったりするのではないか」と、とても心配したのですが、歯並びにも何の問題もなく現在に至ります。

    4歳2か月の現在、身長は94㎝で体重は14.5㎏です。

    他の子供と比べると相変わらず小さめで、平均グラフのギリギリラインを行ったり来たりしていますが、できるだけ気にしないようにしています。

    体格が小さめだということ以外は、今のところ何の問題もなく成長してくれています。

    子供の発達や子育ての悩みは、保健師さんに相談してみよう

    妊娠中や出産してすぐは、赤ちゃんのことで頭がいっぱいなので、自分を助けてくれる自治体の機関や、専門家の存在まで気が回らなかったりします。私もそうでした。

    ですが、どんな人でも育児の中で壁にぶつかることはあるもの。

    そんな時、パパや両親や友人など、身近な人に相談することももちろん解決策の1つです。

    グチを聞いてもらったり、共感してもらうことで、気持ちが落ち着くこともたくさんあります。

    ただ、子供の発達や体調についてアドバイスをもらうなら、やはり専門家が安心。

    「こんなことで病院に行ってもいいのかな?でも気になる……」ということを相談するには、自治体の保健センターに所属している保健師さんはピッタリの存在。

    わざわざこちらから子供を連れて行かなくても、電話や訪問でアドバイスをもらえるのも嬉しいですね。

    相談することに抵抗を感じたり、面倒に感じたりする気持ちもよくわかりますが、いろいろ自分一人で思い悩むくらいなら、思い切って相談する方が解決策をすぐに見出すことができます。

    このような、市や町の機関を積極的に利用し、少しでも楽しく無理のない育児ができるようになると、赤ちゃんとの日常生活は、一段と明るく楽しいものになっていくと思います。

    最寄りの区役所・市役所・町役場・村役場に電話し、「保健センターお願いします」と言えばつないでもらえますし、こちらから最寄りの保健センターの連絡先を探すこともできますよ。

    ※参考※
    全国保健所長会|保健所一覧

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