- ママの心と身体
- 0歳〜1歳
【産後うつ体験談】子供は早産で低出生体重児。妻が精神科に通院した結果…
我が家の場合は、出産自体は無事だったものの、早産だったので生まれてきた赤ちゃんの体重は2000グラムより少し重いぐらいでした。
いわゆる「低出生体重児」、昔なら「未熟児」と呼ばれていた大きさ。
「赤ちゃんといえば3000gくらいあるもの」と思っていたので、自分も妻も当然心配はしていました。
母子ともに無事に退院し自宅に帰る事が出来たのですが、その後妻が産後うつになってしまったのです。
早く体重を増やしたくて、神経質になった妻
私たち夫婦は里帰り出産ではなかったため、出産が滞りなく終わるとお互いの両親は田舎に帰ることになり、夫婦だけの子育てがスタートしました。
家事や子育てに関しては、私も出来る範囲でサポートをしたのですが、心配なのは妻を家で一人にしている間です。
私が仕事から帰ってくると、いつもその表情は疲れ気味で、ろくに食べていない状態……。
もしかしてこれは「産後うつ」なのではないかと考えるようになりました。
産後うつの原因としては、ホルモンバランスの乱れなどもあったかもしれませんが、子育てに神経質になってしまったことが大きかったのではないかと思います。
子供の体重が軽いものですから、早くそれを改善させてあげたいという思いが強かったのでしょう。
心配になり、会社の上司に相談したところ、精神科に通うことを勧められたのです。
精神科で産後うつと診断された当時の症状
精神科に行くと、産後うつとの診断を受けました。
一言で産後うつと言っても、いくつかの症状が存在しています。
妻の場合は、このような症状がありました。
勉強のしすぎでパニックに
赤ちゃんの健康に少しでも良い影響が出るように、離乳食の作り方や母乳の与え方、ミルクの与え方、睡眠などを、とにかく一生懸命勉強していました。
しかし、それが原因で頭がパンクしてしまい、落ち着きのない性格になってしまったようです。
ただでさえ子育て中で睡眠時間が細切れになるうえに不眠気味になり、ほとんど眠れない状態でした。
被害妄想がひどい
「子供の成長が遅いのは私のせい」という思い込みが激しくなり、被害妄想がひどい一面が見られました。
私の何気ない一言で傷ついて泣き出してしまうこともありましたし、健康的に生まれてきたよその赤ちゃんを見ると、それが自分への当てつけのように思えてしまうようで、家の外でも人目をはばからず突然泣き出してしまうほどでした。
何もする気がおきない
産後うつで疲れ切ってしまった妻は、とても家事まで手が回る状態ではありませんでした。
それは私がサポートできるのでまだ良いのですが、問題は私がいない間の子供のお世話です。
子育てはなんとか踏ん張っている様子でしたが、それもギリギリの雰囲気でした。
実母によるサポートと、薬での治療
「このままの状態ではいけない!」と思い、妻のお母さんに僕たちの家で一緒に生活してもらうことにしました。
妻のメンタルを考えると、義母(僕の母親)が来るより、実母(妻のお母さん)の方が安心できるだろうと思ったからです。
これで、僕が仕事で家を空けている間の妻のサポートは、とりあえず確保することができました。
産後うつの方は、薬で治療する方針に決まり、睡眠導入剤と抗うつ剤、精神安定剤を処方してもらいました。
正直、私自身はこのような薬はあまりあてにしていなかったのですが、意外と効果があるようで、かなり寝つきが良くなって睡眠時間が取れるようになっていました。
抗うつ剤や精神安定剤に関しては、劇的な変化があったのかは定かではありませんが、以前のようにカリカリすることはなくなりました(それでも子育ての不安を抱えていることに、変わりはない様子でしたが)。
この時に、薬の影響が赤ちゃんに出ないように、母乳を与えることをやめたんです。
妻にとっては、これが結構良い効果があったみたいで、「リラックスできるようになった」と言っていましたね。
男の僕には分からないことですが、母乳を与えるというのは結構体力を使うようです。
約半年後、産後うつ症状が徐々に改善
このような取り組みを始めて半年ぐらい経過した頃、赤ちゃんの体重は順調に増加し、妻のうつ状態もだんだんと改善してきました。
その後、様子見の期間も含めて、約7ヶ月ぐらい産後うつと戦っていたのではないでしょうか。
今では子供も言葉をしゃべれるようになったので、妻は子育てが楽しくてしょうがないみたいです。
産後は、妊娠・出産で身体的に疲れているところに、ホルモンバランスの乱れや、子育ての心配や疲れなども加わり、とにかく不安定な状態なのだなと感じました。
もし「産後うつかもしれないけど、病院に行っていない」という人は、無理せず一度病院に行くことをおすすめします。
妊娠・出産・育児は大仕事!無理をしないで!
▶【男性の子育て体験談】家事育児を分担したら、家庭円満で子供もパパっ子に
▶【女性ホルモン】バランスが乱れる原因と、整える方法は?
▶「もしかして産後うつかも…」と思ったら、試してみたいこと6つ