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ママ達の「ワンオペ育児」脱出体験談が壮絶……。ワンオペ育児をやめる方法は?
睡眠不足やストレスで、肉体的にも精神的にも負担が大きいワンオペ育児。
「ワンオペ育児で15kg以上痩せた」「体調不良になった」「死んでしまおうと考えた」などのかなり深刻な状態から、無事にワンオペ育児を脱出できた方の体験談をご紹介いたします。
パパに実態を伝えてワンオペ育児脱出!
ワンオペ育児は心身ともにつらいものですよね。
ですが、パートナーが本当に状況を理解してくれれば脱出できるケースもあると思います。
我が家の場合は、生後6か月ごろまでワンオペ状態でした。
毎日睡眠不足で、子供に振り回され続けるワンオペ生活
授乳し、洗濯などをすませて朝一で支援センターへ。
午前寝の間に家事をして自分の食事……と思うと、食べ始めた瞬間に泣いて起きる。
午睡の間に夕飯の支度……と思うと、火にかけたあたりで泣き始める。
入浴、授乳、泣かれながら自分の夕飯、寝かしつけるころ夫帰宅。
そんな一日を送る中で、一番つらかったのが睡眠不足でした。
母乳・ミルク・ゲップやおむつ替えまで済ませると、毎回1時間半くらい経っていました。
ようやくうとうとし始めたところで、隣室から夫のいびきが響いて寝付けない……。正直地獄でした。
「パパに現状を伝えよう!」痛感した義母へのヘルプ
ワンオペ状態を脱するきっかけになったのは、義母に協力をお願いしたことです。
義母は遊んではくれましたが、息子は家事をする私から離れません。
「ママが好きなのねー」とその様子を見ていた義母は、息子を手元にとどめてくれることはありませんでした。
現状では、夫以外に頼れる人はいない!
そう痛感することになり、義母との顛末を夫に事細かに伝えました。
さらにもう一押しするため、「夜中うんちが出たら起こすね」と予告。
眠くてふらふらの状態でもうんちのおむつを替える、というのは夫にとって相当ハードなことだったようで、この2つのことを通して、「ワンオペ育児はホントに大変なんだ」ということをついに理解してくれました。
まずはパートナーに育児の大変さを実感してもらう
パートナーは、「ワンオペ状態であることを知らない」「どんなに大変なことか想像できない」という場合もあると思います。
まずは、パートナーにその点をよく理解してもらいましょう。
できれば実感してもらうのがいいと思います。
わかってくれたら、次は協力してくれる可能性が高まりますよ!
我が家ではその後、休日前は夫が子供と寝てくれるようになり、私も寝る時間がとれるようになりました。
眠れるとこちらも余裕が出てくるので、子供の世話をちょっとずつ夫に頼めるようになり、2歳の現在では可能な範囲で分担していけるようになりました。
(本当に大変な時って頼む余裕がないですよね)
まずはわかってもらう!大変ですが、ここをクリアすれば先に繋がりますよ!(ちさこさん)
保健師さんの言葉で、ワンオペ育児脱出!
夫は朝から晩まで仕事、寝る時も休日以外は1人で寝ていたので、私は昼間も夜中もワンオペ育児でした。
夜泣き対応がつらくて離婚騒動に
夜泣きがピークだった生後半年位の時、休日だったので3人で和室で寝ていたところ、その日は特にひどくて30分おきにずっと夜泣き。
私は寝られないのに、夫は隣でイビキをかいている状況に腹が立ち、明け方に大げんかし、離婚騒動にまで発展しました。
そして旦那はそのまま会社へ。
その頃、ワンオペ以外にも悩んでいることがありました。
子供には先天性の疾患があり、その事で街中で見知らぬ人に心無い言葉をかけられることが多かったのです。
保健師さんの言葉で、夫が変わった!
夫の出勤後、別件で市役所の子育て支援課に連絡する事があり、取り乱してしまい電話しながら大号泣。
すぐに保健師さんが自宅まで来てくれました。
相談したところ、後日保健師さんが夫に話をしてくれることに。
私から相談を受けた事などはうまく隠しながら、一般論として1人での子育てがどれだけ大変なのか、疾患のある子供を育てる母親への風当たりが強いことなど説明してくれました。
その一件があってからは夫も協力してくれるようになりました。
平日は仕方ないので割り切っていますが、休日は掃除や洗濯など料理以外は全部やってくれています。
私が言ってもここまではならなかったでしょう。
プロの客観的な視点が効いた
他人が客観的に話す事、しかもきちんとした資格持っている人の話だったからこそ効果があったのだと思います。
パートナーの行動を変えるために、他人の声を借りるという方法もありますよ。(あかり)
支援センターで、ワンオペ育児のストレスを解消!
子どもが生後6か月のころに夫が転職し、私たちの生活は一変化。
本来なら私も働いて家計の助けをしたいところでしたが、生後6か月で保活もしていなかった私には子どもを預ける先もなく、ワンオペ育児をせざるを得ませんでした。
田舎で車がなければどこにも行けない、冬は雪が降ってうちにこもりがちになるという環境で、子どもに対するイライラがどんどん募っていきました。
支援センターが、親子の気分転換に
そんな時に、私がワンオペ育児のストレスを少しでも解消したいと思って始めたのが、保活を兼ねた支援センター巡りです。
当時車で30分以内の距離に3つの子ども支援センターがありました。
毎日2時間だけ通えるところ、週3回だけお弁当持参で行けるところ、イベントや給食体験などしてくれるところなど、特徴もいろいろ。
そこで、私は保活も兼ねて毎日どこかしらの支援センターに顔を出し、子どもを遊ばせていたのです。
子ども支援センターは定員があり予約制なの、で毎日時間になると電話をかけまくり。
予約は手間でしたが、そうやって子どもを自由に遊ばせ、私自身がホッとする時間がなければ、ワンオペ育児をすることはできなかったと思います。
あまりお金をかけず、利用できるサービスを最大限利用してワンオペ育児を乗り切った方法の一つです。(ひろさん)
夫の勤務先の近くに引っ越し、睡眠時間を確保
私は出産を機に専業主婦になりました。
夫は会社員で、朝は7時までには家を出て帰宅は23時頃になる事が多く、子供は起きている間には顔を合わせない事も多かったです。
当時、私はこんなスケジュールで過ごしていました。
・朝4時頃 起床洗濯や食事とお弁当の準備
(ベッドで寝ていたため、夫がいる間に家事を済ませて、子供が寝ている間に落ちてしまわないようにしていました)
・家事の途中でも泣き声が聞こえたら寝室に戻り、授乳や寝かしつけをして、また家事の続き
・夫が起床 用意していた朝ごはんを食べてもらって、子供が起きるまでは寝室に居ました
・子供が起床 授乳や食事(離乳食)
・子供が起きている間はなるべく遊んであげたり、散歩に出たり
・夕方 お風呂、食事、寝かしつけ
・夜 子供の眠りが深いうちに夫の食事を用意して、少し寝て、夫が帰ると一緒に食事をして、一緒に寝る
こうういった生活を、子供が1歳半くらいまでしていました。
子供の「パパ見知り」で、自分のストレスも限界に
身体はもちろんしんどいのですが、これではダメだと思ったのは「パパ見知り」が長かった事です。
夫と顔を合わせる機会が少ないため、子供がパパに慣れず、休みの日にはパパの顔を見るだけで泣いてしまうほど。
私のストレス発散は外食だったのですが、夫が居ると泣いてしまうので出来ず、私のストレスも限界でした。
ある時、私は夫に相談をし、せっかくの家族なのに顔を合わせる時間が少ないこと、私のストレスが限界なことを伝えました。
私は里帰り出産から戻ってから15キロ以上痩せていたので、夫も何とかしないといけないと思っていたようです。
引っ越しで、睡眠時間も家族の時間も増えた
何度も話し合いをして、私たちがワンオペ育児を終わらせるために行ったのは引っ越しです。
単純に夫の会社に近いところに住んだことと、寝室とリビングが近い間取りになったので、子供が寝ている間に家事をしなくても良くなりました。
それからは、5時頃に起きてゆっくり洗濯や朝ごはんやお弁当の準備をして、子供が起きたらみんなで朝ごはん、夫の帰りは遅かったですが、以前より早く帰って来られたので睡眠時間も増えました。
睡眠時間が増えると心に余裕も出来ますし、ストレスも減りました。
お金は使いましたが、思いきって引っ越して良かったと思います。(まきさん)
ワンオペ育児が慢性化して体調不良
私は子どもが5歳と0歳の時から下の子どもが2歳半になるまでワンオペ育児をしていたことから、一時体調不良になりました。
2人目の子どもを妊娠中に切迫早産で長期入院して体力が落ちていたことから、2人の育児をし切れなかったのだと思っています。
夫は朝早くから夜遅くまで仕事をしていて、家事や育児など全てのことを1人でしていたので、何度か自分だけ死んでしまおうと良くないことを考えてしまったり……。
そのため「これ以上ワンオペ育児をするのは難しい」と思い、脱出する方法を考えました。
保育施設の一時保育を利用
ワンオペ育児脱出というと、本来であれば保育施設に預けてその間体を休めることなのでしょうが、私の住む地域は保育施設が非常に少ないうえに仕事をしている人優先で入所が可能ということで、長期間預けるのは不可能でした。
そこで、自治体の子育てをしている人を支援する部署に今の状況を説明して、対処法を尋ねました。
最初に勧められたのは子育て支援センターに行って他の親と交流をすることでしたが、それではワンオペ育児を脱出する根本的な対処ではないうえ、私は人と接することが苦手なのでかえってストレスをためて帰宅するだけだと思いました。
保育施設でも一時的に子供を預かることが可能な場合もあるということで、数回程度利用しました。
利用料は1日1000円台だったので、それほど大きな負担にもならずに済んでよかったと思います。
幼稚園に2歳半で入園
最近は私立幼稚園でもワンオペ育児に対しての支援があり、園によっては2歳で入園できるところも増えつつあります。
上の子どもが通う幼稚園が2歳半から子どもを受け入れるようになったことから、子どもをその年で預けることにしました。
この場合は仕事をしているかどうかは関係ないので、ワンオペ育児で悩んでいるという場合には地元の幼稚園を調べて入園させるのも1つの方法だと思います。
ワンオペ育児を解消して以降は体調が少しずつよくなり、子どもたちが帰宅した後は遊んであげられるようになったことから、家族には少々反対されてもワンオペ育児対策をしてよかったと思っています。(ゆうさん)
ワンオペ育児脱出体験談の共通点とは?
今回、パパママ不問で「ワンオペ育児を脱出した体験談」を募集しましたが、集まったのは全てママの体験談でした。
出産や授乳で身体に負担がかかっている中でのワンオペ育児は、健康な時よりもさらに過酷な状況です。
集まった壮絶な体験談からも、ワンオペ育児は心身ともに大きな負担であること、放置するのはとても危険で必ず解決すべき問題であることがよくわかります。
それぞれの家庭や自治体によって環境が違うので、万能薬がないのがワンオペ育児脱出の難しいところ。
でも、今回体験談を教えてくださった方には共通点がありました。
それは1人で抱え込まず、誰かに助けを求めたこと。
パートナー、家族、友人、自治体、支援センター、保育施設、出産した産院や小児科など、まずは誰かに相談してみてください。
特に自治体などは、相談者が増えることで支援が充実することもあると思います。
我慢しすぎて取り返しのつかないことになる前に、「つらい」の一言を誰かに伝えましょう。
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