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「日本一有名な連絡帳」や発達支援イラストが話題!3児の母たきれいさんにインタビュー

子育てをがんばる人へのインタビュー企画第4弾!
今回は子育てイラストで大人気のたきれいさんにお話をうかがいました。
個性的なお子さんたちに合わせた、たきれいさん流の子育てスタイルはどのように生まれたのでしょうか?
素敵なイラストとともにお楽しみください!
イラストレーターたきれいさんのプロフィール
書籍、商品パッケージ、Web連載など、様々な媒体で活躍中のイラストレーター、たきれいさん。
個性豊かな5人家族
子煩悩で器の大きい夫(30代)、心配性で楽天家のたきれいさん(30代)、努力家の天使な長女ユイポンちゃん(小4)、合理主義の天才な長男ラレオくん(小2)、天性の甘え上手な次男くもくん(年少)の5人家族。
ユイポンちゃんとラレオくんは自宅学習中、くもくんは保育園に行きながら発達支援センターにも通っています。
「日本一有名な連絡帳」が書籍に
くもくんの保育園の連絡帳に描いたイラストが、「かわいい!」「癒やされる」とSNSで大人気になり書籍化!
子供と一緒に読みたい、「性の絵本」が話題
男女の身体の違いからセックスのしかたや性犯罪まで、かなり突っ込んだ内容となっている性教育読本「性の絵本」も話題です。(Webサイトから閲覧・購入可能)
家事シェアや発達支援に使える「SOSカード」を発案
たきれいさんがTwitterやInstagramに投稿し、「ナイスアイデア!」「真似したい!」といいねの嵐を呼んだ「SOSカード」。
子供用、緊急、不調、家事の4パターンがあり、「体調が悪いので休みたい」「その間、家事や育児はコレをやってほしい」など、体調やお願い事項が簡単に共有できるようになっています。
子育てで切羽詰まっているときって、SOSを出す体力すらなかったりしますもんね……。
このSOSカード、コンビニで印刷可能。たきれいさんのホームページに記載されています。
たきれいさんのSNS、ブログ、Webサイト
Twitter
Instagram
アメーバブログ
ホームページ
3人きょうだいのかわいい日常から発達支援のための絵カードまで、たきれいさんのかわいいイラストが満載です。
家事育児をしながら自宅で仕事。パパとの分担は?
↑苦しそうに見えて、実は寛いでいるラレオくんとくもくん
それではよろしくお願いします!
お願いします♪
たきれいさんには、以前「子育てのミカタ」でサプリメントを作ったときに、パッケージデザインやサプリを説明するイラストを描いていただいたんですよね。その節はありがとうございました。
↓腸内環境の大切さを濃ゆいイラストで表現してくださった名作!
↓かわいいイラストのおかげで、子供が喜んで食べてくれると好評です

こちらこそ、お世話になりました!
今回は、たきれいさんのお仕事のことや子育てのことなど、いろいろお聞きしたいと思います。
いま、お仕事はどんな感じで進めていらっしゃいますか?
家事や子育てと平行して、自宅でパソコンを使ってイラストを描いています。並行作業ができなくて一点集中タイプなので、それぞれ80%の力で一つずつこなすのが目標なんですけど、気を抜くと仕事と育児は120%で家事は20%になります。
わー、わかります!私も結構そうです。出産前と比べて、どんなことが変わりましたか?
虚弱体質なので、出産前は仕事・寝込む・病院の生活で、食べていくだけで精一杯でした。3人産んでからだいぶ強くなりましたね。
そうなんですね!お子さん3人いらっしゃって、自宅学習だったり療育もあったりでハードそうですが……。家事はどうされていますか?
夫が仕事で忙しいので、基本は私が家事育児をしています。でも、虚弱体質でよく寝込むので、夫にLINEでヘルプを出して後はおまかせ、という日もあります……。
イザというときはパパに頼めるんですね!よかったです。
そうですね。夫も自営業なので、それは助かっています。
家事や育児の分担など、何か決めていらっしゃいますか?
特に決めごとはないですね。私が勝手に進めて、事後報告する感じです。
それで何か揉めたりケンカすることってありますか?
あまり揉めることはないですよ!夫婦の方向性や価値観は合ってるんですが、チーズ大好きな私と大嫌いな夫で度々戦争が起こることはあります。
チーズ!(笑) グラタンとかピザとかダメですね……。
そうなんですよ〜(笑)
SNSに投稿されているイラストや「性の絵本」は、たきれいさんとしては仕事と趣味どちらの感覚ですか?
仕事でも趣味でもなく、子育ての一環という感覚でしょうか。「性の絵本」は、特に我が子の性教育をしたいと思ったのがきっかけです。
そうなんですね。そういう、「すぐにお金にはならないけど、自分としてはやりたいこと」に対して、家族から何か言われることはありますか?
夫は自営業なのでお金にはシビアですけど、直接お金が発生する仕事ばかりじゃないことには理解が深いはず……。私は勝手にそう思ってます!
なるほど、それは素敵ですね。子育て中の人の中には、仕事や趣味に時間を使うことに罪悪感を感じたり、やりたいことがあっても家族の理解が得られなかったりで、悩んでいる方も多いみたいなんですよね……。
家族の理解が得られないのは、それぞれの方の感じ方があるので何とも言えませんが……。趣味でも仕事でも、誰かの為になったり誰かに喜んでもらえることなら、お金が発生してもしなくても、罪悪感より幸福感の方が大きくなりそうな気がします。
「罪悪感より幸福感の方が大きくなる」って素敵ですね!子育てや仕事をしながらだと大変ではありますが、そう思えることが少しでもできるといいですよね。
長女と長男は自宅学習中、次男は保育園と発達支援センターへ
↑キレるのも早いけど切り替えも早い兄弟。微笑ましい……
次は子育ての状況について教えてください!3人のお子さんはどのように過ごされていますか?
ユイポンとラレオは、2人ともそれぞれ別の理由で学校に通うのがストレスになって体調を崩してしまったので、自宅で勉強しています。
そうなんですね。
2人とも真面目でがんばりすぎてしまうところがあるので、私からは学校に復帰しようと誘うことはしないつもりです。
無理矢理行かそうとすれば行くこともできると思うのですが、体調を崩すほどストレスを感じながら朝から夕方まで勉強するより、リラックスできる環境で短時間でも集中して勉強した方が身に付くと思っているので……。
ずっとお家にいるんでしょうか?
いえ、家族以外の人とコミュニケーションができる居場所はたくさんあった方が良いと思うので、フリースクール、習い事、地域の育児サークルに参加しています。
無理して学校にこだわらなくても、一度いろんな選択肢を試してみて、そこから個性にあった場所を選べるといいのかもしれませんね。
くもくんはどうされてますか?
くもは保育園に行きつつ、発達支援センターにも通っています。
どういったきっかけで発達支援センターに通うようになったんでしょうか。
くもは言葉の発達が遅かったので、まずは2歳の時に小児科に相談しました。すると3歳児検診で保健師さんに相談するようアドバイスされて、3歳児健診で相談して発達検査をしてもらい、発達支援センターを紹介されました。
2歳のときには気になっていたのに、実際に紹介されたのは3歳なんですね。
発達支援センターにたどり着くまで1年かかりました。直接発達支援センターに連絡しても、保健所の紹介状を持ってくるよう指示されるので……。
発達支援センターに通われて、どんなことが変わりましたか?
療育を始めてからは、びっくりするほど言葉もコミュニケーションも上達してるんですよ!
すごい!やっぱりプロの支援ってすごいんですね。
そうですね。診断名をつけてもらうことにこだわる必要はないんですが、子どもの特性を早めに理解して必要な支援をすればとても成長してくれますし、親も関わり方の勉強ができてありがたいです。
確かに……。自己流だと限界がありますよね。以前、発達障害について医師に取材したときも、「育てにくさを感じたら、プロの手を借りることもひとつの方法」とおっしゃっていました。
SNSでも、発達支援についてたくさん発信されていらっしゃいますよね。たきれいさんのホームページにあるコンビニで印刷できるよシリーズもすごくいいなと思いました!
※コンビニで印刷できるよシリーズとは
たきれいさんのオリジナル作品がコンビニで印刷できる太っ腹な企画。発達支援に使える絵カード、絵本、連絡帳のテンプレートなど充実の内容です。
いま、発達支援がとても楽しいんですよ。
3人とも個性が強くて子育てがなかなか一筋縄ではいかないので、各所プロの力をお借りしながら子育てをしています。色々試してもだいたいハズレですが、たまに子どものツボにピッタリはまってぐんと成長してくれるので、すごくやりがいがありますね。
楽しいんですね!勝手につらそうなイメージを抱いていました……。最初から楽しかったですか?
最初から楽しいです。発達支援というものを知るまでは、ただただ育児がうまくいかず「自分の育児が下手すぎなのかも?でもどうしたら良いか分からない!」というカオス状態だったんですね。
発達支援をするようになってからは、なぜうまくいかないのか理解できるようになりました。それを踏まえたうえで、どうすれば良いかを専門の先生からいろいろな手段を教えてもらって。平均値から見たらまだまだではありますが、グンと発達してくれたのでやってみてよかったです。
個性はバラバラだけど、毎日仲良しな3人きょうだい
↑無理してご飯を作らなくても大丈夫!優しい世界です
お子さんたちとの関わり方で、気を付けていることや心掛けていることはありますか?
3人ともとても個性の強い子たちなので、それぞれの特性に合わせて関わるようにしています。
確かに、SNSでイラストを拝見していても全然違いますよね!
そうなんですよ。全員の特性のツボが違ううえに成長とともにツボが変わってくるので、常にもぐらたたきゲームをしてる感じです。
普段の生活でも、食べ物の好みが違ったり、外遊びが好きだったり、家の中が好きだったり……。同じ親から生まれてきたきょうだいでも全然違う人間なので、大変だな〜と思うこともあります。
お子さん同士の関係はどんな感じですか?
バラバラですけど、きょうだい仲はとても良いので嬉しいです。たまにケンカもしますけど、常に一緒に遊んでいます。
そうなんですね。賑やかで楽しそう!
あと、心理士さんに言われたんですが、私は子どもに寄り添い過ぎてしまう所があるので、なるべく主導権を握れるよう気を付けています。
そういうのって自分で気付くのは難しそう……。客観的に見てアドバイスを貰えるのもいいいですね。育てにくさで悩んだときは、相談だけでもしてみると何か光が見えるかも。
子育て中のパパママへのメッセージ
↑たきれいさんが大好きな、「自分は人に迷惑をかけるから人も許そう」というインドの考え方
今後やってみたいことはありますか?
毎日生きるのに精いっぱいなので、未来の事はあまり考えていません(笑)。ひとつ問題を解決したらうまいタイミングで新しい問題がやってくるので、神様からの試練なんだなーと捉えて、今後も必死にやっていきたいです。
毎日生きるのに精一杯……!確かに、子育て中ってそうですよね。
そんな子育て中のパパママに向けて、たきれいさんからメッセージをお願いします!
私なんかが言うの大変恐縮なのですが、毎日の子育て本当におつかれさまです!
休める時に休んで、周りにどんどん助けてもらって、「一度きりの人生を、余裕を持って楽しむお手本」をお子さんに見せてあげられたら、万々歳じゃないかなと思います。
それすごくいいですね。親が楽しそうにしていれば、子供も「人生って楽しいんだ!」って希望を持って生きてくれそう……。
今日は本当にありがとうございました。最後のお言葉、胸に刻みます……。
こちらこそ、ありがとうございました!
編集後記:自分らしく試練を乗り越えていくたきれいさんが素敵!
お子さんが3人いるだけで私だったらキーッ!となってしまいそうですが、インタビューでもSNSでもそんな気配を全く感じさせないたきれいさん。(もしかしたら、たまにはキーっとされることもあるかもしれませんが……)
イラストでお子さんの成長を記録したり、発達支援や性教育のための作品を作ったり、ご自身の好きなことや得意なことと子育てがクロスしているところがすごく素敵だなと感じました。
「一度きりの人生を余裕を持って楽しむお手本を、お子さんに見せてあげられたら万々歳」というメッセージも印象的。
子育てしながら自分の好きなことも楽しむパパやママがもっと増えるよう、子育てのミカタでもサポートしていきたいです!(子育てのミカタ編集部)
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