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2017年インフルエンザ情報!流行早めなのに、ワクチンは品薄って本当?

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    実は、2017年8〜9月に教育機関でインフルエンザの集団発生(学級閉鎖、休園)が相次ぎ、死亡者も出ています。不安ですね。

    今回は、「そもそもインフルエンザとはどんな病気なのか?」「どうやってインフルエンザを予防すればいいのか」などについてまとめてみたいと思います。

    インフルエンザってどんな病気?風邪との違いは?

    インフルエンザとは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症のことです。

    咳、鼻汁、くしゃみなどの上気道炎症にとどまらず、38℃以上の高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感など一般の風邪症候群と違って全身症状が強い重疾患。

    気管支喘息や肺炎など呼吸器に二次的な細菌感染症を起こしやすく、入院や死亡の危険もあり、子供は中耳炎、熱性痙攣、急性脳症を誘発することもある怖い病気なのです。

    流行が周期的に現われるところから、16世紀のイタリアの占い師たちは、星や寒気の影響(=インフルエンス)による病気と考え、命名したと言われています。

    2017-2018のインフルエンザは、2か月早く流行

    インフルエンザと言えば、毎年11月-翌年3月の5か月が発症ピークで、予防接種を11-12月に摂取する人が多いようですが……。

    なんと2017年は、東京都感染症情報センターの9月調査によると、東京都だけでも保育園で9か所、小学校4か所、中学・高校3か所、計17か所で集団発症報告が上がっているそうです。

    2016−2017シーズンの全国の累計は4363か所なので、わずかですが大発生の予兆が見えます。

    2017-2018のインフルエンザワクチンは入荷が遅く品薄

    ご存知の方も多いと思いますが、インフルエンザウイルスは1種類ではありません。

    季節性インフルエンザのウイルスには、A(H1N1)亜型(2009年に流行した新型インフルエンザと同じ亜型)、A(H3N2)亜型(いわゆる香港型と同じ亜型)、B型2系統の4種類あります。

    2017年10月に都内のインフルエンザ病原体の定点医療機関419か所中41か所から東京都感染症情報センターに寄せられた検体ウィルスのうち、AH1pdm09型が3件、AH3亜型(A香港型)が2件、B型が1件検出され、2009年に流行した新ウィルスが流行しそうな気配だといいます。

    引き続き検査を続けるそうですが、予防接種ワクチンが今年の流行の型に合うのか否かは、シーズンが終わらないとわからないといいます。

    厚生労働省が7月に最終決定した2017年度のインフルエンザHAワクチンの製造株は、流行予測をもとに5月に決めたワクチンとは異なり、メーカー側の意を汲んで製造効率の良い、昨年度と同じ型のワクチンに急きょ変更したため、製造着手が遅れ、出荷も遅れているそうです。

    さらに厚生労働省は10月、今年度のワクチン製造量が昨年度より256万本少ない2528万本で、昨年度の使用量2642万本に比べても下回り、過去5年間で最少と発表しました。

    病院によっては、インフルエンザの予防接種の予約を見合わせているところもあるようです。

    小児科だけでなく、耳鼻科や内科でもインフルエンザの予防接種を受け付けている場合があるので、お近くの病院に直接問い合わせてみましょう。

    9歳以上のインフルエンザ予防接種が1回になる可能性も

    厚生労働省はこれまで、ワクチンの任意接種は13歳未満は大人の半分量を「2回」、13歳以上は「1回または2回」を推奨していました。

    しかし、今年は13歳以上を全員1回接種に徹底すれば、使用量を昨年度比8%減の約2430万本に軽減でき、昨年度と同程度の人数分は確保できると、全国の医療機関などに周知しています。

    WHO(世界保健機関)は、13歳ではなく9歳以上は1回接種で十分という見解を示しており、今後は1回接種の年齢が9歳以上に引き下げられる可能性も出てきました。

    インフルエンザの予防接種希望者が増える11~12月に、9歳以上が1回接種になれば、9歳未満のワクチン不足を防ぐことが出来て安心ですね。

    毎年接種が必要なワクチンのメカニズム

    子供がインフルエンザの予防接種を2回する理由は?

    なぜ、子供は2回接種しなければいけないのでしょうか。

    人間の免疫機能には記憶力があり、麻疹のように一度接種したら長期間免疫記憶が持続する疾患と、インフルエンザのように半年程度で免疫記憶が低下してしまう疾患があります。

    子供の場合、ワクチンや実際の病原体に接触した経験が少ないので、ゼロから免疫を作り上げなければいけません。

    そこで、生後6か月から接種可能とし、少量のワクチンを複数回接種することで徐々に免疫力を強化し、半年で一旦免疫力が下がっても、毎年接種していくうちに、体のどこかに残った記憶が蓄積され、基礎免疫がついていきます。

    インフルエンザの予防接種は、いつするといいの?

    厚生労働省への報告人数を見ると、毎年インフルエンザによる脳症患者が50~200人、その10~30%が死亡しています。

    これを防止及び症状を軽減する手段として、予防接種が現状一番強力で、10月半ば~11月初めに初回接種しておくのが最適です。

    1~2週間後から抗体が上昇し始め、4週間後の2回目接種から1か月後に抗体がピークとなり、3~4か月後に低下しますが、3月半ばまで効力がもちます。

    子供のインフルエンザの予防接種、2回目はどのくらい間隔を空けるの?

    1回目と2回目の間隔は、1~4週間が有効です。

    でもこの時期、子供は風邪を引きやすく、4週間後に2回目の接種をしようとしても、延期や打ち損なうケースも少なくありません。

    早めに2回目の接種を予定しておいた方がよいでしょう。間隔が空きすぎると、効力を失います。

    インフルエンザの予防接種、費用はどのくらいかかるの?

    接種費用は各病院が自由に決めており、費用補助制度はなく、1回2500~5000円程度の自己負担となっています。

    13歳未満の子供は、大人に比べて使用する薬液量が少ないのに、1回あたりの費用は大人とほぼ同額で、2回接種とされていたので、割高という声も多々あります。

    自治体や会社で助成金や補助が出る場合もあるので、接種前に確認してみましょう。

    インフルエンザの予防接種、副作用はないの?

    インフルエンザワクチンには、防腐剤としてチメロサールが入っています。

    菌を植え込むわけですから、多少の発熱はあり得ますが、高熱や頭痛、脳症など因果関係が証明された重大な副作用はまだ報告されていません。

    ただし、卵アレルギーの人は接種を控えましょう

    他のワクチン同様、接種後にじんましんや呼吸困難、接種部位の発赤などアレルギー反応が強く出ることがあります。

    子供に予防接種をするだけでなく、子供にインフルエンザを移さないよう、パパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんも接種し、家族みんなが元気に冬を乗り越えられるように対策しましょう。

    家庭でできるインフルエンザの予防法は?

    インフルエンザの予防接種は重症化を防ぐために有効ですが、インフルエンザへの感染を完全に防げるわけではありません。

    また、この時期は風邪や下痢嘔吐症などの流行も心配です。

    家庭でもできる、インフルエンザをはじめとした感染症の予防方法を確認しておきましょう!

    予防法①

    帰宅したらすぐにうがいをし、流水・石鹸で手洗いをしましょう。食事前、トイレ後にも手洗いを。手指のアルコール消毒も効果があります。

    予防法②

    水分を十分に補給し、喉を乾燥させないようにしましょう。

    予防法③

    抵抗力を高めるため、十分な睡眠(休養)とバランスのとれた栄養摂取を心がけましょう。

    予防法④

    空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下するので、加湿器などを使い、室内の湿度を適切な50~60%に保ちましょう。

    外出時や加湿器がないときは、マスクをするのもいいですよ。

    予防法⑤

    咳やくしゃみが出そうな時は、周りの人へ飛沫感染させないよう、必ず不織布製マスクを着用し、人のいない方向を向いて咳やくしゃみをしましょう。

    予防法⑥

    鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時は、すぐに手を洗いましょう。

    予防法⑦

    人混みや繁華街への外出を控え、無理をして保育園、幼稚園、学校などに行かないようにしましょう。

    予防法⑧

    それでもインフルエンザにかかったかもと思ったら、速やかに医療機関を受診し、接触感染を防ぎましょう。

    投薬後の注意点

    療養中は、脱水症状だけでなく、子供の様子にも注意しましょう。

     ・リン酸オセルタミビル(タミフル・内服薬・生後2か月以上)、
     ・リレンザ(内服薬・5歳以上)、ラピアクタ(点滴薬・0歳以上)、
     ・イナビル(吸入薬・5歳以上)、
     ・シンメトレルなどの抗インフルエンザウイルス薬
     ・アセトアミノフェン(解熱剤)

    これらを服用後2日間くらいは、突然興奮状態となり以下のような反応が出る場合があります。

    ・手を広げて部屋を走りまわる
    ・窓を全開し外に出ようとする
    ・泣きながら意味のわからないことを言い出す
    ・突然笑い出し階段を駆け上がろうとする
    ・話しかけても反応しなくなる

    事故防止のため、保護者は子供から目を離さないよう見守り、一日も早く元気になれるよう支えてあげましょう。

    ※参考※
    インフル患者増、なぜ今年は早い? 8月には1歳児死亡
    2017年6月22日 新型インフルエンザ等対策有識者会議 医療・公衆衛生に関する分科会(第9回)

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