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虫歯と風邪を予防!赤ちゃんの歯磨きはいつから?ガーゼや歯ブラシは使う?

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    日本人の平均寿命は男女ともに80代時代に入りましたが、実は歯の平均寿命は60歳未満!

    少しでも長く歯の健康を保つには、虫歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢による口内細菌の塊)を取り除くことが大切です。

    「乳歯は抜けちゃうから、別にいいんじゃないの?」という考えは大間違い!

    乳歯の段階から口の中を清潔に保ち、歯並びや噛み合わせが不揃いにならないよう健康な歯と顎を育てておくことが重要なのです。

    これは、毎日の口内ケアと、食事の十分な咀嚼(よく噛んで食べること)でしか培えません。

    では、口内ケアは、いつからどのように始めたら良いのでしょうか。

    生後2ヶ月から始める♪赤ちゃんの虫歯予防!

    口内ケアを始めるオススメの月齢は生後2ヶ月くらいから。

    「乳歯が生え始めてからでも良いのでは?」と思った方、その通りです。

    しかし、歯が生えてきたときになって、急に口内をガーゼで拭かれたり歯磨きをされたりすると、子供は嫌がって口を開けてくれなくなることも。

    また、乳児の口内はとても柔らかく敏感なので、無理やり口をこじ開けたりすると、傷つけてしまったり恐怖感や不快感を植え付け、歯みがきが大嫌いになってしまいます。

    生後2ヶ月くらいから始めるのは、赤ちゃんに歯磨きに慣れてもらうためなのです。

    生後2ヶ月頃から、ガーゼで歯磨きスタート!

    歯が生える前の乳児の口内には、むし歯菌など細菌はほとんどいません。

    細菌や授乳後のミルクの残りも唾液で自然と洗い流されるため、厳密にいうと口内ケアは必要ありませんが、熱が出た後などに子供の舌に白い舌苔が生えていたりしませんでしたか?

    生後2ヶ月頃から歯磨きの第一段階として「ガーゼ磨き」を始めましょう。

    夜の授乳後に湯冷ましを少量飲ませ、機嫌の良い時に手足や顔のマッサージをして子供をリラックスさせた後、湯で濡らしたガーゼを親の人差し指に巻き付け、眼を合わせながら笑顔で舌と歯茎、口の周りを1日1回軽く拭いてあげると良いでしょう。

    乳児の上唇の内側には「小帯」というヒダがあり、発育とともに次第に薄くなって歯から離れていきますが、乳児のうちは歯と歯の間まで伸びていることもあります。

    ケアする親が緊張していると、軽く触れたつもりでも小帯や歯茎を傷つけて出血させてしまうことがあるので、優しく注意して拭いてあげましょう。

    乳児の口内ケアには、蛍光剤や消毒薬などが使われていない、綿100%のガーゼを使いましょう。

    乳児の歯は小さいので、市販の大判カットや袋詰め、巻きガーゼなどを最適な大きさに小さくカットし、ぬるま湯で軽く湿らせてから使います。

    ガーゼの代わりに、緑茶ポリフェノールや湿潤剤、キシリトールなどが配合された市販の個包装の歯磨きシートを使っても構いません。

    アルコールや防腐剤は使用されておらず、無香料・無着色で安全です。

    歯みがきシートやガーゼは洗濯して再利用したりせず、衛生面を考えて毎回使い捨てにしましょう。

    寝る前に、ガーゼか歯磨きシートで口の中を拭くことを日課にすると、赤ちゃんは口に触れられることに慣れることができます。

    親子のリラックスしたふれあいの中で、「お口をさっぱりキレイにするのって気持ちいい!」ということを覚えてくれるようになるので、歯ブラシを使った歯磨きにもスムーズに移行することができますよ。

    生後6~8ヶ月頃の歯磨きはガーゼでOK

    生後6~8ヶ月頃には、下の乳前歯が生えてきます。

    子供は好奇心旺盛で、目に入ったいろいろな物に触ったり舐めたり。

    さらに、歯が生え始める頃は歯茎が痒くなるので、同じ手で口の中も触ります。

    こうして様々な細菌が徐々に口内に入ってきます。

    また、離乳食が始まるので、歯の汚れも気になりますね。

    この時期は唾液の分泌が多く、よだれが汚れを洗い流し、殺菌してくれるので、授乳後・離乳食後や就寝前に濡れたガーゼで口内を優しく拭い、歯の前後をつまんで汚れを除去してあげるくらいで大丈夫です。

    生後10ヶ月頃には歯ブラシデビュー!

    生後10ヶ月頃になると、上下の前歯が2本ずつくらい生えてきます。

    このくらいになったら、歯磨きの第2段階「前歯磨き」をスタート!1日1回の歯磨き習慣をつけましょう。

    むし歯菌は、周囲の人たちの唾液を介して子供の口内に伝播され、むし歯菌の主体であるミュータンスレンサ球菌が砂糖から作られた粘着性物質を介して歯に付着し、口内にとどまります。

    上歯は唾液による洗浄作用が届きにくく、歯についた汚れが自然には取れにくいので、毛先の柔らかい小さい歯ブラシで、1本ずつ丁寧に磨いてあげましょう。

    仕上げ磨きのときは、親が正座かあぐらをかいて座り、子供は仰向けになって膝の上か中に頭を載せるようにするとやりやすいですよ。

    また、就寝前の授乳、ジュースやスポーツ飲料を与えること、哺乳瓶を加えたまま眠る習慣も、虫歯の原因になるので、1歳を目安に卒業させましょう。

    歯の質を丈夫にするため、市区町村が実施している歯科医によるフッ素塗布を受けさせましょう。

    1歳になったら、奥歯磨きにステップアップ

    1歳頃には乳歯の前歯が生えそろい、奥歯(第1乳臼歯)も生えてきます。

    上の前歯の歯と歯の間はむし歯になりやすく、奥歯は噛む面の溝に食べカスやプラークが溜まりやすいので、毎食後、歯ブラシを使って軽く歯磨きするとよいでしょう。

    ヘッドが小さく毛先の短い歯ブラシを選び、ペングリップまたは指先で持ち、毛先を歯の表面にきちんと当て、軽い力で細かく上下に振動させて磨きます。

    力が強いと痛がり、歯磨きを嫌がる原因になるので注意しましょう。

    デンタルフロス(歯間汚れ落とし糸)も併用すると汚れが取れやすくなります。

    まだ習慣づけの段階なので、歯の汚れを徹底的に取ることよりも、飲み物や食べ物、食べ方に気をつけ、歯の汚れや口内に細菌を増やさないようにすることが大切です。

    そろそろ卒乳しておやつや間食を食べることも増えると思いますが、甘い物は他の味覚を隠し嗜好性もつきやすいので、カボチャやサツマイモ、ジャガイモ、バナナなど天然の甘味に慣れさせ、子供の欲しがるままに菓子類を与え過ぎないように気を付けましょう。

    これが、歯磨きの第3段階「奥歯磨き」です。

    2歳頃からは、子供も歯磨きに挑戦!

    乳歯20本が生え揃い、歯列が完成するのが2歳頃です。

    一人で磨きたがったら、喉をついてケガをしないよう大人がそばで見守り、自分で歯磨きをさせましょう。

    子供が好きな味の歯磨き粉や好きなキャラクターの歯ブラシを用意し、食後に自分から歯磨きをするよう習慣づけましょう。

    親の仕上げ磨きを嫌がるようになりますので、そこは褒めちぎったりご褒美を用意したりして、虫歯にならないようにケアしてあげましょう。

    これが、歯磨きの第四段階「1人磨き」です。

    子供がガーゼ磨きや歯磨きを嫌がるときは、どうする?

    乳歯がかなり生えてきたのに、子供がガーゼ磨きや歯磨きを嫌がって困っている方に、対処法をご紹介します。

    授乳時の体勢をとったり、立たせて後ろから抱くようにしたり、子供が安心できる好きな体勢で歯磨きをしてみてください。

    時間が長くならないよう、子供が好きな歌を歌いながら1分以内で終わらせましょう。

    歯を拭いたり磨いたりできなかったとしても、無理矢理押さえつけたりせず、顔や口の周りをガーゼできれいに拭くなど、お口のケアに慣れさせる段階から始めましょう。

    きちんとガーゼ磨きや歯磨きができたら、たっぷりと褒めてあげ、カレンダーにお気に入りのシールを貼ってあげても良いでしょう。

    褒められることで、口内ケアは「気持ちが良い」「楽しい」と感じるようになり、シール貼りが目当てでも、歯磨きが毎日の習慣として身に付きます。

    子供用・仕上げ磨き用歯ブラシの選び方

    前歯ならガーゼで磨くことが出来ますが、奥歯が生えてきたら歯ブラシを使わないとうまく磨けません。

    だからと言って、奥歯が生えてきたからいきなり歯ブラシで歯を磨こうとしても、子供が歯磨き嫌いになってしまうかも。

    ガーゼ磨きから歯磨きへの移行も、子供の様子を見ながら上手に進める必要があります。

    例えば、鏡を見て奥歯が生えてきたことを子供自身に気づかせ、一緒に喜んであげましょう。

    そして一緒に歯ブラシを買いに行き、好きなキャラクターの絵のついた歯ブラシなどを選んでもらい、歯磨きへの期待感を膨らませておいてから歯磨きへ移行するとスムーズです。

    また、時間が長くならないよう、好きな歌を歌ってあげながら、最初は1分くらいでささっと磨いてあげましょう。

    歯ブラシは、子供の月齢や好みに合わせて、絵柄だけでなく、毛の硬さやグリップの持ちやすさなども考慮して選んであげましょう。

    子供が自分で使う歯ブラシは、ブラシ部分が小さく磨きやすいものを、喉をつかない工夫がされているものや360度植毛されているもの、歯固め付きの歯ブラシなども良いでしょう。

    仕上げ磨き用の歯ブラシは、指にはめて使用する指サック型や仕上げ磨き用歯ブラシなどを別に用意しましょう。

    5~6歳になったら、歯磨きのときに過剰歯が生えたり、乳歯と永久歯が重なって生えて永久歯の歯列を妨げていないか、転んだりぶつけたりして歯が折れたりして歯胚(永久歯の卵)の欠如や埋没歯(永久歯が歯茎から出てこない)になっていないかなどのチェックも大切です。

    乳歯が生え変わる就学前をメドに、親の仕上げ磨きから卒業できるように、子供に磨き方をコツコツ教えましょう。

    口内ケアは風邪予防にも効果的

    子供の歯を守るためには、いえ一生涯歯を守るためにも、乳歯が生える前からの口内ケアが大切です。

    歯が生えてきたらガーゼ磨きを、上手にできるようになったら歯磨きへ、興味を持たせながら楽しく進めるのがコツです。

    1~2歳の子供は、鼻をかんだりうがいをしたりできないように、歯磨きも1人ではなかなかできません。

    子供まかせにせず、上手に褒めてあげたりしながら、必ず最後に親が仕上げ磨きをして磨き残しをなくしましょう。

    口内を清潔に保つことは、虫歯予防だけでなく体内への細菌の侵入防止にも役立ち、風邪の予防にもなります。

    子供の成長や気持ちに合わせた無理のないスローラン二ングで、食後の歯磨きを習慣化し、子供の健康を守りましょう。

    2歳になったら、アレルギー・アトピー対策!

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