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【学校保健安全法】法律で出席停止が決まっている病気まとめ

子どもがよくかかる病気には「法律で出席停止が決まっているものがある」ってご存知ですか?
学校は集団生活を営む場なので、感染症が大流行してしまっては大変!感染症の流行を予防するために「学校保健安全法」という法律できちんと定められているのです。
では、どんな病気にかかると出席停止になってしまうのでしょうか。
法律そのものは専門用語で書かれていてわかりにくい部分もありますので、できるだけわかりやすい言葉でまとめてみました。
治るまで出席停止!第一種の感染症
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、
ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、
重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る。)
及び鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH五N一であるものに限る。
発生はまれですが重大な感染症が第一種に定められています。あまり日本では聞かない病気や、ニュースなどで聞いたことがある病気が並んでいますね。
これらの病気は感染症予防法により入院での治療が定められていて、治癒するまで出席停止と決められています。
飛沫感染に注意!第二種の感染症
第二種は、飛沫感染(せきやくしゃみによる感染)をするので学校で流行する可能性が高い感染症です。
感染しなくなるまで出席停止になるので、病気によって出席停止日数が違います。
・インフルエンザ(鳥インフルエンザと新型インフルエンザを除く)→発症した後5日間を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで
・百日咳→特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで
・麻疹(ましん)→解熱後3日間経過するまで
・流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)※おたふく風邪→耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹(しゅちょう。腫瘍や炎症などによって身体組織の一部分が腫れ上がること)が現れたあと5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで
・風疹(ふうしん)→発疹(はっしん、ほっしん)の消失まで
・水痘(すいとう)※水ぼうそう→全ての発疹が痂皮化(かひか。かさぶたになること)するまで
・咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)※プール熱→主な症状が消えて2日経過するまで
・結核→病状により学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めるまで
・髄膜炎菌性髄膜炎(ずいまくえんきんせいずいまくえん)→病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで
毎年話題になるインフルエンザや、予防接種などで聞き覚えのある病気がたくさん含まれていますね。
第三種は、医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止
第三種は、流行の可能性はあるものの、飛沫感染が主体ではありません。
出席停止については法律では定められていないので、医師が病状を見て出席できるかどうかを判断します。
・コレラ
・細菌性赤痢
・腸チフス
・パラチフス
・腸管出血性大腸菌(ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきん)感染症※O157など
・流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)※はやり目
・急性出血性結膜炎
・溶連菌(ようれんきん)感染症
・ウイルス性肝炎
・手足口病(詳しくはこちら)
・伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)※りんご病
・ヘルパンギーナ(詳しくはこちら)
・マイコプラズマ感染症
・流行性嘔吐下痢症
・感染性胃腸炎
以下の3つの病気は出席可能ですが、感染予防につとめましょう。
・アタマジラミ→タオル、クシ、ブラシの共用は避ける
・水いぼ(伝染性軟属腫、でんせんせいなんぞくしゅ)→多発発疹者はプールでのビート板の共用は避ける
・伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)※とびひ (詳しくはこちら)→プール、入浴は避ける
子どもがよく感染する病気がたくさん含まれていますね。
法律で定められていなくても要注意な病気ばかりですので、出席については医師に相談をしましょう。
子どもの感染症には、落ち着いて対応しましょう
大人には縁がないけれど、「子ども特有の感染症」はたくさんあり、保育園、幼稚園、学校に行くようになると、必ずいくつかもらってきてしまうと思います。
子どもも親も大変ですが、こうやって少しずつ丈夫になっていくんですね。
あまり神経質になると大人の方が疲れてしまいますので、いざというときは医師と園や学校の先生と相談しながら、落ち着いて対応していきましょう!
※参考
学校保健安全法文部科学省 学校において予防すべき感染症の解説(PDF)
こちらの記事で、さらに詳しくご説明しています
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