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【思ったより多い!】とびひに塗るステロイド薬の量が足りなくて皮膚科で叱られた話

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    とびひ、アトピー、乾燥肌、おむつなど、年がら年中薬を塗ることが多い赤ちゃんや子ども。あなたはどのくらいの量を塗っていますか?なんとなく感覚で塗ったり、「副作用があるかも…」と薄く塗ったり、塗る人によってバラバラなのではないでしょうか。私も以前は自分の感覚で適当に塗っていました…。

    しかし飲み薬に用量が決まっているように、塗り薬にも「適量」があるのです!今回は娘(当時3歳、保育園年小組)のとびひに自分の感覚で適当に薬を塗った結果、治りが遅れて皮膚科で叱られた話をご紹介したいと思います。

    薬を塗っても塗っても治らない、しつこいとびひ!

    昨年の夏、長女→私→息子→夫と全員がとびひになってしまった我が家…。

    皮膚科で処方されたステロイド外用薬を毎日真面目に塗っていたのですが、1番ひどい娘のとびひがなかなか治らない!飲み薬を飲んでいる間はまだ良いのですが、やめるとまた汁が出てきてしまいます。

    しっかり塗ったつもりだったのに…。「少ない!」と皮膚科で叱られた!

    追加で薬をもらいに行ったところ、皮膚科の先生が一言。「薬、ちゃんと塗ってます?」私はもちろん「ちゃんと塗ってます!」と答えました。

    すると先生は「たっぷり?たっぷりだよ?ちゃんとたっぷり塗ってる?」と。私個人の感覚では、ベタベタするくらいたっぷり塗っているつもりだったので、「た、たっぷりと塗ってるつもりですが…」と答えました。

    そうしたら先生が「あのね、ステロイド外用薬というのはね、塗る量の目安が決まってるんだよ」と言うではありませんか。は、初耳ですけど!

    初耳!「ftp」(フィンガーチップユニット/finger tip unit)とは?

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    その塗る量というのは、ftu(フィンガーチップユニット/finger tip unit)という考え方。

    日本皮膚科学会「ステロイド外用薬外用量の指針」で「第2指の先端から第1関節部までチューブから押し出した量(約 0.5g)が, 成人の手で2枚分すなわち成人の体表面積のおよそ2%に対する適量である」と提唱されているそうです。

    つまり、「大人の手のひら2枚分の面積には、大人の人差し指の先から第1関節の長さまで出した量を使いましょう」ということ。

    これ、実際にやってみるとかなり多いです。「塗る」というよりも「乗せる」とか「盛る」という感じ。ケーキに生クリームを塗るようなイメージです。自分が思ってた「たっぷり」と随分違う!

    「ftp」を守るとグングン改善!娘、先生、ごめん!

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    「先生、最初から教えてよ〜」と思いつつも、ftuを守ってとびひの場所にステロイド外用薬を塗って、そのままだといろんなところに付いてしまうので、ガーゼで覆って、テープだと取れてしまうので、ガーゼの上から包帯を巻いて…というのを朝晩繰り返し、発症から1ヶ月以上経ってようやく治りました。

    暑い時期に、2人の子どもの世話をしながらとびひのケアをするのは結構大変でした。「そろそろ寝よう!」と思っても、はみがき、薬、おむつ、などやっていると実際に寝るのは30分後とか、途中でヤダヤダが始まると1時間後とか…。アトピーなどで常に薬を塗っていらっしゃる方はもっと大変ですよね…。

    そういえば、最初はガーゼを押さえるのに普通の包帯を使っていましたが、途中からは筒状の包帯を使って少しラクになりました。少しでも参考になれば幸いです…。もちろん、全ての塗り薬の適量がftuとは限りませんので、医師や薬剤師にきちんと確認をして、自分の勝手な基準で塗らないようにしましょう!

    (参考)
    日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2008
    http://www.kyudai-derm.org/part/atopy/pdf/atopy2008.pdf (PDFです)

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