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一時預かりもアリ♪東京都庁にできた「とちょう保育園」がいろいろスゴイ!
平成28(2016)年10月1日に、なんと東京都議会議事堂の1階で保育園が開業します。その名も「とちょう保育園」!
開業に先立って、9月27日に小池都知事が開所式に出席したことでも話題になっていましたね。果たしてとちょう保育園はどんな保育園なのでしょうか?
とちょう保育園ってどんな保育園なの?
施設の種類としては、「事業所内保育所」。
※事業所内保育所とは
27年4月から開始される子ども・子育て支援制度において、一定の要件で認可の対象となり、運営に対する給付費が支給されます。
制度上、特に都市部で待機児童数の多い0~2歳児が対象であり、定員4分の1を地域(地元区市町村)に開放することが義務付けられています。
(東京都HPより引用)
クラスは、0歳、1歳、2歳の3クラスで、児童定員は、地域枠24名、従業員枠24名の合計48名。
従業員枠は、都の職員だけでなく、協定を締結した近隣企業の子どもも含まれます。さらに、「定員の4分の1以上を地域に開放する」と義務付けられているところを、倍の2分の1の人数を地域に開放していますので、地域への配慮が感じられます。
平成28(2016)年度の新宿区の待機児童数は58名なので、純粋に数だけ見れば、かなりの割合をとちょう保育園で救済できる可能性がありますね。
(従業員の方は新宿区以外の可能性もありますし、同じ新宿区でも遠くて通えないなどの問題はあると思いますので、実際はどうなるかわかりませんが…)
産休明け保育や延長保育だけでなく、一時保育や地域子育て支援事業も行うそうです。
議事堂内の保育園ということでどんな環境なのか気になりますが、案内によると、南向きの保育室や多目的ホールで遊ぶことができ、お散歩は新宿中央公園を利用するとのこと。
安全確保や防犯体制は、都庁舎警備と連携して行うようなので、鉄壁の警備が期待できそうです。災害時も安心ですね。
とちょう保育園のここがスゴイ!
とちょう保育園には、他の保育園ではあまり見かけない特色がたくさんあります。
●保育時間が7〜22時まで!
基本保育が7〜18時で、延長保育が18〜22時なので、夜遅い仕事をしていても大丈夫。
24時間対応の保育園もあるのでそこまで珍しくないのかもしれませんが、22時でも助かる人は多いのではないかと思います
ただ、土日祝が休園なのは、少し残念な気もします。
●当日申し込み可能な延長保育枠がある!
有料・先着順・定員有りではありますが、「急に残業になった!」というときはかなり助かりますね。
●体調不良でも、勤務終了まで預かってくれる!
「体調不良になると親に連絡があり、仕事を早退してでもお迎えに行かなくてはいけない…」という保育園が多いなか、とちょう保育園は勤務終了まで子どもを預かってくれるそう。
しかも、看護師が常駐で対応し、必要に応じてライブカメラなどで医師が看護師に助言してくれるので安心です。
●親子に朝ごはんを出してくれる!
通勤ラッシュ等を避けて早朝に登園した場合、有料・希望制で朝食を提供してくれる「モーニングカフェ」なるものがあるらしいです!
確かに電車混みそうですもんね…。ここまで配慮してくれていること自体が、なんだか嬉しいです。
●手ぶらで登園できる!
保育園での紙おむつの提供・処分、衣服などの準備・洗濯を有料・希望制で実施。寝具持ち込みも不要だそうです。
これで月曜・金曜が憂鬱じゃなくなる…!オムツに名前を書いたり、服を洗濯して畳んでカバンに入れて…といった時間も短縮できます。
全体的に、「保育園作って待機児童がいなくなればいいんでしょ!」という感じではなく、利用する親子の生活全体を考慮した、思いやりのある取り組みが多いように思います。
どうすれば、とちょう保育園を利用できるの?
では、どうすればとちょう保育園を利用できるのでしょうか。
定期利用・一時預かりともに募集中で、とちょう保育園を運営している、一般財団法人 東京都人材支援事業団のHPに、募集要項と応募方法が記載されています。
一時預かりは、就労だけでなく冠婚葬祭やリフレッシュなどでも利用できるのが嬉しいですね!ただし、保護者の居住地や勤務地によって利用できる種類が異なるので注意して確認してください。
議事堂1階という、インパクトに期待!
東京都議会議事堂はどこにあるかというと、東京都庁の一番前の、一番真ん中のところ!(ここから案内図が見られます)
東京都庁の第一本庁舎は48階、第二本庁舎は34階まであります。登園・降園・お散歩などのしやすさや、災害時の避難のしやすさなどもあり、議事堂の1階にしたのかもしれませんが、これはかなりインパクトがあるのではないでしょうか。
都議会議事堂の案内図を見てみると、エントランスホール、都政ギャラリー、議会レストランなどがあります。
議事堂のレストランは一般の方も利用可能で、議事堂は見学も受け付けていますので、議員の方・職員の方・一般の方など、たくさんの方の目に触れる場所です。
議員の方や職員の方など都の行政に直結している方に、日常的に保育園の様子を見てもらうことは、とても意味のあることだと思います。全国から見学や視察などに来る方も多いと思いますので、日本全国への波及効果も高いはずです。
また、毎日朝早くから夜遅くまでオフィス街で働いていると、自分に子どもがいない限り、子どもを見かける機会はほとんどないでしょう。私も独身時代はそうでした。そして、子育てや待機児童問題について考えることもありませんでした。
子どもがいない人や、他の家族にまかせっぱなしで全く育児をしていない人が、とちょう保育園の園児を見かけることで、子育てのことや待機児童のことを、少しでも身近に感じてくれるのではないかと期待しています。
東京都のHPにも、「待機児童解消を進めるためのシンボル的な取組」「ノウハウや課題等も含めたモデルケースを提示していきます。」と記載されていました。
大変影響力があると思いますので、全国に良い効果を拡げられるような、素敵な保育園になってほしいですね!
※参考
東京都 「とちょう保育園」開所式
東京都 とちょう保育園では定期利用保育の利用者を募集します!
一般財団法人 東京都人材支援事業団 平成28年度 とちょう保育園 定期利用保育利用案内一般財団法人 東京都人材支援事業団 とちょう保育園のご案内(PDF)
東京都 都内の保育サービスの状況について
東京都 都庁見学のご案内
東京都議会 都議会議事堂案内図
※画像は全てイメージです。
この記事のライター
千春/子育てのミカタ編集長兼ライター
2011年生まれ女児と2015年生まれ男児の母。
とちょう保育園、一度見学してみたいです♪
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