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【離乳食の注意点】赤ちゃんが下痢のときにオススメの離乳食
赤ちゃんが下痢!病院に行くと嘔吐下痢症や胃腸炎と診断され、「下痢止めで止めるのではなく、ウイルスが体から出て行くまで待つしかありません」とお医者さんに言われた方も多いのではないでしょうか。
そんなときに大切なのは、便の状態に合わせた食事のケア。特に、病気のときにあげてしまいがちな食品の中にも、下痢のときには食べさせてはいけないものがあります。
下痢で弱った体にさらに負担をかけてしまっては大変です!下痢のときの食事について、改めて確認してみましょう。
下痢のときは、離乳食を1つ前の段階に戻す
下痢のときは、離乳食を1つ前の段階に戻すと良いとされています。
離乳食初期の場合は離乳食をお休みして水分のみ、離乳食中期の場合は初期、離乳食後期の場合は中期、離乳食を卒業している場合は、離乳食後期に食べていたものを参考にしてください。
下痢でも食欲があり、どんどん食べたがる場合もありますが、赤ちゃんが食べたがってもうまく消化できない場合がありますので、食事の内容には注意して下さい。
意外!下痢のときのNG離乳食
赤ちゃんが下痢のとき、プリンやヨーグルトをあげるのはNGなんです!
プリンやヨーグルトは甘くて冷たくて喉ごしも良く、赤ちゃんも大好きなので、病気のときについ食べさせてしまいがち。しかし、プリンに含まれる卵やヨーグルトのもとになっている牛乳には、脂肪分やタンパク質が多く含まれており、下痢で弱った体には負担になってしまいます。
「少しでも栄養をつけてほしい」と思っても、おかゆやうどんに卵を入れるのもNGです。
牛乳や人工乳には、腸に負担をかける乳糖が含まれています。下痢がひどい場合、ミルクを飲んでいる場合は乳糖を除去したミルク(ラクトレスまたはノンラクト)、母乳を飲んでいる場合は乳糖分解酵素の薬(ミルクラクト)が処方される場合もありますので、気になる場合は病院で相談してみましょう。
水様便(水のような下痢)のときの離乳食
水様便(水のような下痢)のときには、こんな離乳食にしてみましょう。
・白湯、麦茶、ベビー用のイオン飲料
・重湯(10倍がゆをザルなどでこしたもの)、葛湯
・すりおろしりんご
・人参スープ(便を固める効果があるそうです!)
※水分は、一度にたくさん飲むと吐いてしまうため、少量ずつこまめに飲ませましょう
※嘔吐が激しく、水分を摂取できない場合は、脱水症状にならないようすぐに病院に行きましょう
※水分以外は、食欲がある場合のみ。無理してあげなくても大丈夫です
軟便(やわらかい便)になったときの離乳食
やわらかい便になってきても、いきなり普段通りの離乳食にはせず、消化や吸収をしやすい離乳食にしましょう。
・白湯、麦茶、ベビー用のイオン飲料
・おかゆ、柔らかく煮たうどんなど
・すりおろしりんご
・人参、大根、じゃがいもなどを柔らかく煮たもの
・便がまとまってきたら、豆腐、白身魚、ささみなど脂肪分の少ないもの
ほかにも、下痢のときに食べてはいけないもの
これらの食品は、下痢が完全に治って普段通りの便になるまでおあずけです。
・柑橘類のジュース(ミカン、オレンジなど)
・乳酸菌飲料
・卵、プリン、ヨーグルト、牛乳、牛肉、豚肉、赤身魚
赤ちゃんが好きなものがたくさん含まれていますね。元気を出してほしくて買ってあげてしまいそうになりますが、グッと我慢してください。
離乳食のケアで、下痢のダメージを最小限に抑えましょう!
これで下痢のときの離乳食のケアはバッチリですね!
また、食品アレルギーなど嘔吐下痢症や胃腸炎以外の原因で下痢をしている場合もありますので、自分だけで判断せず、病院には必ず行ってください。
赤ちゃんが下痢のときは症状に応じた離乳食を用意して、赤ちゃんの回復をサポートしましょう!