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赤ちゃんに市販薬を飲ませてもいいの?病院とお薬の基本を知ろう!

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    赤ちゃんの薬は、大人の薬とは違います。赤ちゃんには赤ちゃんのあった薬を服用しなければ、せっかくの薬も効果を発揮しません。病気と戦う赤ちゃんに早く元気になってもらうためには、医師の指示に従ったちゃんとした薬を使い、処方を守ることが大切です。

    おかしいと感じたら、市販の薬ではなく小児科を受診

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    赤ちゃんがカゼ気味で少し熱があるとき、市販のカゼ薬を使ってもよいのでしょうか? 答えは「ノー」です。見た目に、軽いカゼの症状だと思っていても、重い病気の場合もあります。

    自己判断で市販の薬を飲ませることは、かえって症状を悪化させ、赤ちゃんを危険な状態にする可能性も。カゼだけでなく、熱や発疹など、赤ちゃんの様子が少しでもおかしいと感じたら病院へ行き医師に処方された薬を使うことが原則です。

    赤ちゃんは、体が小さく内臓が未発達です。腎臓の機能も十分ではないので、薬の排出に時間がかかります。そのため、病院で赤ちゃんに処方される薬は、医師が症状にあったものを月齢や体重などを考慮したものです。

    例えば、別の赤ちゃんで同じ症状がある場合でも、医師が処方する薬は全く同じではありません。このように医師が処方した薬と、市販の薬は同じ効果があるとされても、成分や含有量が異なります。薬の効能が分かっていても、とりあえずと自己判断で、市販の薬を赤ちゃんに使うことはやめましょう。

    また、赤ちゃんには、大人の薬のように症状をすぐに抑える働きよりも、症状のつらさを和らげ、なるべく自然に治癒させるような薬がほとんどです。

    赤ちゃんの薬の飲ませ方

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    赤ちゃんが病院でもらう薬は、主にシロップ、粉薬、錠剤、座薬の4種類のタイプがあります。タイプが違っても、薬としての効果が同じものもあるので、赤ちゃんが服用を嫌がる場合は、医師に相談し違うタイプの薬にしてもらってもよいと思います。

    薬を服用する時間ですが、寝ている赤ちゃんは無理に起こさず、起きたら飲ませ、その後の間隔を5~6時間あけて飲ませます。

    また、授乳後は、おなかがいっぱいで吐いてしまうこともあります。赤ちゃん用の薬は、空腹時に服用しても副作用などの影響が出るようなものは少なく、授乳前に飲ませる方法もあります。基本的にお薬は、授乳や食事がとれていなくても、飲ませなくてはいけません。

    薬を吐いてしまったら、また飲ませる?

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    薬を飲んだ後、すぐに全量を吐いてしまった場合は、もう1回飲ませて下さい。飲ませて30分以上経って吐いたときは、薬は吸収されていると思われますので、次の時間まで飲ませなくても大丈夫です。

    坐薬の場合、入れた後すぐに排便をしたりします。坐薬を入れて10分以内に座薬が出て来てしまったら、また入れ直します。また、入れてから10分を過ぎた排便は、すでに薬が吸収されている可能性があり、そのままにしておきます。

    薬は、病気を治すために服用するものですが、まれに副作用やアレルギー反応を起こすことがあります。服用後の赤ちゃんの様子をしばらく観察しておきましょう。

    注意するところは、皮膚に発疹が出ていないか? 赤ちゃんの機嫌がよいか? 便がゆるくなっていないか? などです。

    薬を飲んでアレルギー反応が出るなど、気になることがあれば、早めに医師に相談しましょう。副作用の可能性がありますので、自分の判断で薬を服用し続けたり、逆に止めたりすることもよくありません。

    お薬はサポート、病気を治すのは赤ちゃん自身

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    生まれてきた新しい世界で元気に生きるために、体の中に入ってくる敵と戦って免疫や抵抗力を手に入れる、そんな状態が赤ちゃんの病気です。病気は辛いですが、薬に頼りすぎては、健康な体は育ちません。また、間違った薬の使い方も、赤ちゃんの戦う力を奪ってしまいます。薬を飲んですぐに症状が治まるものではないことを、理解しておきましょう。

    ぐずる赤ちゃんに、ママがきちんと毎回薬を飲ませ、看病することは本当に大変です。でも、病気と戦う赤ちゃんには、もしかしたら一生懸命そばで手当をしてくれる優しいママの声が一番の薬かもしれませんね。

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