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【子供の兄弟喧嘩】子供を傷付けるNG対応&親も子も納得できるルールとは
きょうだいがいると、どうしても勃発してしまうのがきょうだい喧嘩!
対応次第では、きょうだいの仲が悪くなってしまったり、子供の気持ちを傷付けてしまうことも……。
「大人も子供も納得できる対応」を押さえておきましょう!
両者の言い分を聞き、共感する
どんな場合にも、喧嘩にはそれぞれの「事情」や「言い分」があります。
頭ごなしに起こるのではなく、まずはお互いの言い分をしっかりと聞いてあげることが大切です。
言い分を聞いてもらうことで、一時的な興奮がおさまり、気持ちに余裕が出てきます。
きょうだいの下の子(弟・妹)が、まだ小さくて上手に説明できない時は、まず上の子(兄・姉)の言い分から聞き、そのあとに下の子の言い分を「でも、◯◯(下の子の名前)は◯◯と思ってるみたいよ」と大人が代弁してあげるようにします。
次に、それぞれの事情がわかった後は、各自の言い分を認め、共感してあげることが大切です。
「そうだったの。」「本当に?!」という言葉をかける、または子供の言葉をオウム返しで言うだけでも効果があると思います。
自分の気持ちを理解してもらえたという満足感で、子供は落ち着き、相手の言い分や大人の言葉も受け入れることができるようになるでしょう。
そして、どちらかを悪者にするのではなく、お互いの言い分、気持ちを相手に伝えてお互いに納得するという形が一番の理想です。
大人が勝手に裁いて、片方が悪いと決めつけることはやめましょう。
「お兄ちゃんでしょ?」「お姉ちゃんはできるのに」は禁句!
きょうだいでやってしまいがちなのが、上の子を「お兄ちゃんでしょ?」「お姉ちゃんでしょ?」という言い方で叱ることです。
子供の方からしてみれば、好きでお兄ちゃんやお姉ちゃんになったわけではありませんし、年齢が下というだけで、原因も関係なく下の子が擁護されれば、面白くないでしょう。
また、「お姉ちゃんなんだから、小さい子には優しくしてあげて!」や「お兄ちゃんはお利口なのに、どうしてあなたはできないの?」など、きょうだいを比較して叱ることもNGです。
ただの喧嘩ではおさまらず、きょうだい仲が悪くなってしまったり、子供が「自分より下の子の方が大切なんだ」と勘違いして心が傷付く可能性もあります。
必ず、その子供1人ずつを単独で見て気持ちを受け止め、成長やがんばりを認めてあげましょう。
下の子が小さくて理解できなくても叱る
下の子が1歳後半から2歳近くになってくると、上の子のおもちゃを取ったり、せっかくつくった積み木やブロックを壊したりする時期になります。
下の子は、まだ遊びのルールはわからないので怒っても仕方がないと考えて、ついつい上の子に「○○は小さくてよくわからないから、あなたが我慢してあげて」と言っていませんか?
下の子が意味を理解できていない場合は、ポーズでも構いません。下の子が悪いことをしたときは、下の子をしっかりと叱りましょう。
その時、「お兄ちゃんがかわいそうでしょ」などと上の子を引き合いに出さず、下の子の何がいけなかったかを端的に伝えることが大切です。
下の子は何がいけなかったのか理解はできないかもしれませんが、なんとなく怒られたことだけは理解するでしょう。
それよりも大切なのは、上の子がそのやりとりをしっかりと見ているということです。
「自分の気持ちを理解してくれているんだ」「年齢が小さくても、悪いことをしたら大人がきちんと叱ってくれるんだ」ということがわかれば、子供との間に信頼関係が生まれます。
甘えられない、我慢をしすぎる子にさせないためにも、上の子への配慮も心がけましょう。
子供に本当に守ってほしいルールを決めておく
「あれもダメ、これもダメ」と禁止事項が多すぎると、子供は覚えることができません。
どうしてもダメなことだけを何度も伝えて、しっかりと覚えてもらうようにしましょう。
例えば私の場合は、「ママは、いじわる、暴力、嘘つきだけは嫌いだよ」と日頃からよく言っています。
子供も徐々に覚えてきたようで、「あっ、いじわるしちゃった……」と気付いて自分から謝ることも増えてきました。
ダメなことは、子供と相談して決めるのも良いですね。
大人の方も、気分次第で叱る基準を変えないことが大切。
「同じことをしても、前は叱られなかったのに、今回は叱られた……」ということがあると、子供は大人を信頼することができません。
大人もルールを破ってしまった場合は、「ごめん、いま時間がなくて焦って叱りすぎちゃった」と正直に謝りましょう。
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