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姑の時代錯誤な子育て発言はOK?それともNG?
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「昔はね・・・」と、子どもが小さかった頃、私もお姑さんからよく聞いた昔の子育ての話。価値観の違いか、時代の流行か? それとも地域性なのか?先輩ママとしてのアドバイスが「今の子育てとは違う…」と感じ、ストレスを感じることも正直多々ありました。
でも確かに、今は育児用品も環境も昔とはずいぶんと違っていまが、昔は昔で子どもの育て方には、それなりに良いところもあったはず。ということで、「昔はね・・・」の子育てアドバイスに当時を振り返りながら突っ込んでみました。
「昔はね、子どもは外で遊ばせたのよ・・・。」
「小さい頃は、子ども同士、外で好きに遊ばせるのが一番、習い事ばかりでかわいそうね」とお姑さんにいわれ「時代が違うから仕方がない」とプンプンしていた私。最近は小さな子どもでも、お稽古や習い事でスケジュールがぎっしり詰まって、お母さんもてんてこ舞い!というのは、私だけではないと思います。
母親にしてみれば、外で遊ぶ場所も友だちも、昔と全然違っているという認識をお姑さんにも持ってもらいたいと思いますよね。また、「子ども同士好きに遊ばせて、何かあったらどうする?」という親の責任も、昔より強く求められるので、どうしても親が子どもの遊び時間のお膳立てする必要もあるのです。そこを理解して欲しいのですが…。
でも、お姑さんの言葉にも、孫に自分で解決することを学ぶ機会を奪っているという意味を含む深い言葉であったように、今は思います。小さな子どもに勉強や才能を期待した習い事よりも、生きるための力を養うことの大切さを伝えようよ、といいたかったのかもしれません。自己解決能力は自発的な行動からしか学べません。生きることに無能な子どもにしてしまうのも親の責任ということも確かに一理あるのです。
嫁がプンプンしていても、孫本人にやる気があって楽しんでいる姿を見れば、むしろ応援してくれるのもお姑さんでした。子どもの夢をもっと高いところへ引き上げることのできる経済的援助はジジババの真骨頂、本当にありがたいものでした。
そして「子どもが忙しくてかわいそう」、この発言は、子どもより親が一生懸命になってしまって、子どもにストレスを与えている場合かもしれません。それをもし、指摘されたのだったら、素直に行動を振り返り、見直すべきだったと思います。
状況を説明するコミュニケーションが、嫁姑の関係に必要
駅でベビーカーを押す嫁のモタモタとする姿を見て、「楽をせず、抱っこひもほうが動きやすいんじゃないのと?」とお姑さんにいわれて、またまた「ムッ」。楽をしているわけではなく、今のベビーカーは昔と比べずいぶん軽くなっているし、荷物も載せることができるので便利なのです。街もエレベーターを設置しているところが多くなっているのに、何も知らないお姑さんに「楽をして」といわれて、何をいっても無駄という気分になりました。
こんなやりとりはしょっちゅうで、たわいもない子育てギャップに、お互い消耗していました。でも、こういうことこそ、きちんと説明してこちらの状況を伝えるコミュニケーションが、嫁姑の関係に必要だったと思います。実際、よくよく話すと世代間の子育てギャップは、お姑さんが一番感じて気にしていることも分かりました。新しい子育ての知識を勉強したいという気持ちも強く持っていました。
本当に、コミュニケーションが難しいのは、子どもの性格的なことや、他の子と比較していわれる「昔の子育ては・・・」でしょうね。これは、もうそのお姑さんの個性だからと、気にせずにスルーしかありませんが…。
イライラは、今昔の子育てギャップではない
ただ、子どもが間に入る嫁姑の関係は、良いに越したほうが絶対いいです。イザというとき、一番頼りになるのはやっぱり普段から、あれこれ教えてくれるお姑さんでした。これは子どもが急病になったときに、心から感じたこと。
そして、お姑さんから何かいわれてイライラした原因の大半は、自分の思い通りにならないから嫌だっただけで、今昔の子育てギャップの問題ではなかったと、今は少し反省していたりします。
子育ての環境は確かに変化していますが、子どもの幸せや成長を願う気持ちは、世代共通で変わらないはず。家族という枠の中で、お互い子どもの為に仲良くコミュニケーションをはかることが一番です。
そして、息子を持つ自分は、いずれは姑になる身分。実は自分こそ、とんでもないおばあちゃんになりそうで怖いんです。