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「もしかして産後うつかも…」と思ったら、試してみたいこと6つ

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    無事出産を終えて赤ちゃんとの生活が始まり、幸せいっぱいのはずなのに、どうしても気分が晴れない…。ウツウツと落ち込んでしまったり、イライラして周りの人に当たり散らしてしまったり、いったいどうしちゃったんだろう?自分で自分がわからない…。

    もしかしたら、それは「産後うつ」かもしれません。

    私も噂には聞いていたけれど、実際に体験してみると産後うつの想像以上の壮絶さ。「あの頃、こうしておけば良かった」と思うことを共有します。


    産後うつの原因、ホルモンバランスの変化についておさらい

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    産後うつの原因は、ホルモンバランスの変化にあります。

    妊娠中は「エストロゲン」と「プログステロン」という女性ホルモンの分泌量が多い状態です。しかしこれが産後2日目あたりから激減し、「プラクチン」という母乳の分泌を促すホルモンが多く分泌されるようになります。

    妊娠中はすくすくと胎児を育て、出産後は母乳をバリバリ作り始める…。やることがガラッと変わるわけですから、分泌するホルモンが激変するのは当たり前と言えば当たり前。しかし、その急激な変化に身体も精神状態もついていくことができません。

    これが「産後うつ」の原因と言われています。

    身体の症状は本人も周りもわかりやすいため、労ったり治療したりと必要なケアが行えますが、厄介なのは精神状態の方。

    産後うつは、目に見えないうえに個人差が激しいため、「なんだか気分が重いけど、これは自分のやる気が足りないせいでは…」と自分を責めてしまったり、周りに「なんかイライラしちゃってどうしたの?」と変な目で見られたりしてしまうのです。

    産後うつのパターンとして具体的には、イライラ気が立ってしまうパターンと、ウジウジ落ち込んでしまうパターンが多いようです。どちらか一方ではなく、イライラとウジウジの両方が代わる代わる荒波のように押し寄せてくる人も少なくありません。

    産後うつになる危険が、、、産後、生活の全てが激変する

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    生活の急激な変化も身心の不調に追い打ちをかけることは言うまでもありません。

    産後は、常に子どものことが気にかかり、心から気が休まることがなくなります。授乳、オムツ替え、夜泣きなどで生活リズムが乱れ、睡眠時間も激減します。上の子がいれば赤ちゃん返りするかもしれません。

    そんな生活リズムの乱れや心身のストレスから、さらにホルモンバランスが乱れ産後うつになってしまうこともあるようです。

    産後うつの意外な落とし穴!回復期の「イケイケ状態」

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    これは完全に私の実体験なのですが…。産後うつのイライラ、ウツウツ、ウジウジ、ドヨ〜ンとした精神状態から一転し「イケイケ状態」になった時期がありました。

    対人関係がやたらアグレッシブになったり、SNSで大きな口を叩いてみたり、キラキラしたことを口走ってみたり…。キャー!いま思い出しても恥ずかしい!黒歴史!たぶんこの時期に何人かに嫌われてると思います。

    なんだか身体の中からどんどんチカラが湧いてきて、何でもできるような気分になっちゃうんですよねえ…。いま思い返すと、ちょうど卒乳が完了して生理が戻ってきた頃だったので、これもホルモンバランスの変化による産後うつの一種なんではないかと睨んでいます。

    勢い付いて変なことをしでかさないように、これはこれで一応気を付けてください…。

    産後うつは、完全に防げなくてもできることはある!

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    産後うつになると、とにかく「自分はもともとどういう人間だったのか」すらわからなくなり、洗濯機がゴウンゴウン回る中でされるがままになっている薄汚れた靴下のように無力な精神状態。

    産後うつの理屈を知れば知るほど、「抗えない!不可抗力だ!」という気持ちになってきますね…。だってしょうがないじゃないか…。

    しかし、産後うつを完全に防ぐことはできなくても、できることはあります。

    ここからは私自身の経験から「こうしておけば良かった」「試してみたらうまくいった」ということをお伝えしたいと思います。

    1.まず、自分が産後うつであることを自覚する

    「自分は大丈夫」という思い込みは禁物!

    この時期は飛行機に乗っているようなもの。自分は動いていないつもりでも、常に不安定でフラットな状態自体がつかみにくいです。

    自覚症状がなくても「もしかしたら、自分も産後うつかも」という考えを持っておいてください。

    2.産後うつで精神が不安定なのは仕方がないことで、誰も悪くないことを理解する

    前半で説明したように、ホルモンバランスの乱れも生活の変化も、どちらも誰にでも起こる仕方のないことで、誰のせいでもありません。ましてや、母親自身の気合や根性でどうにかなる次元ではないことを、しっかりと理解しましょう。

    産後うつだと思っても、絶対に自分や子どもを責めないでください!

    3.周りの人にも、「産後うつ」を知ってもらう

    パパや里帰りする場合は実家の両親などにも、産後の精神状態は普通の状態ではないことや、産後うつになる原因について知ってもらいましょう。

    「深刻なトーンじゃ話しにくい…」という方は、「なんか産後ってホルモンバランスが乱れて情緒不安定になるみたい!困っちゃうよね〜!」と明るく他人事のように言ってみても良いでしょう。しっかりと知ってもらいたい場合は、雑誌やテレビ番組を一緒に見るのもいいですね。

    さらに「イライラして八つ当たりしちゃうかもしれないけど、本心じゃないから!申し訳ないけど気にせず聞き流して!」と先に謝っておければお互いに気がラク。私は夫に「まとめて産後うつになったら困るから、小出しに八つ当たりするわ!」と言っておきました(夫ごめん!)。

    4.産後うつを感じたら、自分1人で大きな判断をしない

    引っ越し、住宅の購入、就職、退職、転職などなど、出産は人生の転機なので、それにまつわる大きな判断も発生しがちです。しかし、産後うつを感じるのであれば、自分1人で大きな判断をするのは避けた方がいいでしょう。

    「イライラ期」や「ウジウジ期」はどうしても決断力が落ちてしまいますし、逆に「イケイケ期」に身の丈に合わない決断をして後悔する可能性もあります。

    くれぐれも、産後クライシスで勢い余って離婚しないように!少し落ち着いてから考え直しましょう。

    5.休息と気分転換の両方を確保する

    「つらい日が続いているなあ…」と思ったら、まずはしっかり心身を休めましょう。できれば誰かに子どもを見てもらって、責任感スイッチをオフにした状態がいいですね。

    また、休息だけではなく、思いっきり好きなことをして気分転換することも欠かせないと思います。

    このとき、罪悪感を持ってはいけません。妊娠、出産、子育ては大仕事です。しっかり休んで時には遊ぶ権利は誰にでもあります。自信を持っていいんですよ。

    6.医師やカウンセラーなど、産後うつの専門家に相談する

    私も産後しばらくやる気が出ず身体がだるかったとき、医師に相談して疲労回復に効く漢方薬を処方してもらって随分ラクになりました。

    体調が整うと精神的にもラクになるものです。周囲の人に強力してもらうなどして時間を作り、専門家に相談してみましょう。

    産後うつもいつかは抜けられる!

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    産後のホルモンバランスの乱れがもとの状態に戻るまでには1〜2年かかると言われています。不調の最中にはその1〜2年がものすごく長く感じられるものです。

    しかも、その時に「あ、今日治った」とわかるものではなく、後から振り返った時に「いま思えば、あの頃治ったのかなあ…」と思う程度。かなり気の長い話ですが、ゆっくり待つしかありません。

    しかし、そんな大変な状況を経験することで、調子が出ないときの対処法が徐々にわかってくるし、周りの人の不調にも優しくなれます。ただただ消耗するのではなく、人としてひとまわり成長することができるのです。そう思って、なんとか前向きにやり過ごしましょう。


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