- 子どもの食事
- 0歳〜1歳
赤ちゃんの栄養!母乳に足りない栄養分とは?

赤ちゃんには母乳が良いと言われていますし、母乳だけで赤ちゃんを育てているママも多いと思います。もちろん、母乳だけでも赤ちゃんはスクスク育ちますし、母乳の中には赤ちゃんの免疫機能を高めたり。親子の絆を深めたりするメリットもたくさんあります。
しかし、母乳の中には人工乳には多く含まれているビタミンDがあまり含まれていないのです。最近アメリカでは、ビタミンDの不足を懸念し、赤ちゃんにビタミンDの摂取を進める医師も多いのです。他にも、母乳で育てていると、ママのビタミン不足が、母乳のビタミン不足にもつながりますので、お母さんの栄養がとっても重要になってきます。
ビタミンDは子供の成長に重要な栄養素!
ビタミンDというのはカルシウムの再吸収に必要な栄養素で、ビタミンDの摂取が少ないと、カルシウム濃度が低くなり、骨の形成に問題がでる場合があるのです。そして、このビタミンDと共に骨の形成に必要なのが、日光浴なのです。日光浴とビタミンDを摂取することで、カルシウムは骨にどんどん吸収され、骨が強くなったり、成長を促したりします。
ですので、母乳に不足しているビタミンDをできるだけ摂取させてあげることが、赤ちゃんの強い骨を作ることにつながります。母乳に比べて、人口ミルクにはビタミンDが多く含まれています。ビタミンD不足を医師に指摘された場合などは、人口ミルクをたまにあげてみるのもいいかもしれません。
日本ではまだあまり販売されていませんが、乳幼児用のビタミンDサプリメントもアメリカでは推奨されています。もし赤ちゃんのビタミンD不足が心配な方は、医師に相談し、ビタミンDサプリメントを処方してもらってもよいかもしれません。
ビタミンB群は子供の精神状態に働く栄養素!
他にも、母乳はお母さんの食べた食べ物によって栄養素が左右されます。お母さんがビタミンB群をあまり摂取できていないと、母乳にビタミンB群が含まれにくいです。ビタミンB群は人が生きていく上で欠かせない栄養素の一つですし、ビタミンB群が不足しますと、エネルギー不足に陥ってしまい、イライラしやすかったり、気分にムラがでてしまったりと、精神状態にとても影響します。
この精神状態は、赤ちゃんの精神状態にも言えることです。赤ちゃんの精神状態が不安定になりますと、夜泣きの原因になることがありますので、夜泣きが激しい赤ちゃんは、ビタミンB群不足かもしれないですね。
ビタミンB群不足は、睡眠不足を引き起こしてしまう原因にもなりますので、ママはできるだけビタミンB群を多く含む食品を摂取し、ママ自身と、赤ちゃんのビタミンB不足を解消しましょう。ビタミンB群が多く含まれる食品は、レバー、豆類、魚介類などです。できるだけビタミンB群を豊富に含む食品を意識的に摂取し、健康に気をつけましょう。
ビタミンK不足は様々な症状を引き起こす?
そして、生まれたばかりの新生児に不足しがちな栄養素はビタミンKです。ビタミンKは母乳に含まれる量がとても少ない栄養素ですので、ビタミンKは乳幼児に投与したほうがいいとの見解もあります。ビタミンKは、新生児が成長するにつれ、自分自身の肝臓で生成することができる栄養素ですので、大きくなってくるとあまり心配はいりません。
ビタミンKの役割は血液を凝固するということです。人間の体にビタミンKが不足してしまうと、出血がおきやすくなってしまったり、血液が固まりにくくなったりします。まれに突発性ビタミンK欠乏性出血症という病気になってしまうこともあります。
この病気の発症率は母乳の赤ちゃんの方が人口ミルクの赤ちゃんより約14倍もなりやすいと言われているので、母乳で育てている方は、ビタミンKの不足に注意してください。日本では新生児にビタミンKの投与をしています。しかし、ママ自身もビタミンK不足に陥らないよう、ビタミンKを含む食品の摂取に心がけてください。
ビタミンKを多く含む食品は、緑黄色野菜や、納豆などです。母乳で育てているママはできるだけ食品からビタミンKを多く取るよう心がけましょう。
母乳から得られない栄養素はうまく摂取させましょう。
トータル的に見て、母乳で育てるメリットはたくさんありますが、母乳のみで育てた赤ちゃんは、まれにビタミン系の栄養素不足が問題となることがあるようです。赤ちゃんのビタミン不足を防げるよう、ママ自身がバランスの取れた食事を心がけ、ビタミン不足にならないようにしてください。
そして、赤ちゃんがビタミン不足の兆候があるようでしたら、医師に相談し、赤ちゃん用のサプリメントや、人口ミルクをたまに与えるなど、臨機応変に対応してください。