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子どもも大人も、夏は要注意!手足口病の症状や予防法とは?
夏になると、赤ちゃんや子どもの間で流行する病気がいくつかあります。
大人にはあまり馴染みがないものも多く、冬の風邪とは症状や対処法が異なる場合もあるので、ぜひ覚えておきましょう!
手足口に発疹が出る、手足口病!
手足口病は、その名の通り口の中や手足などに水泡状の発疹が出る病気。
毎年夏を中心に発生し、ピークは7月の下旬です。
ヘルパンギーナと同じく患者の90%以上が5歳以下で、子どもの場合は発熱するのは3分の1程度。あまり高くならず高熱も続かないことが多いです。
大人への感染はまれなのですが、いざ感染すると大人の方がハード!40度近い高熱が出たり、皮膚症状も重症化しやすく、水疱性湿疹が原因で爪が剥がれることもあるのです。
手足口病の症状
・感染して3〜5日後に口の中、手のひら、足のうら、足の甲などに2〜3mmの水疱性発疹が出る
・赤ちゃんはヒジ、ヒザ、おしりに水疱性発疹が出ることもある
・発疹がやぶれると潰瘍になり、痛みやかゆみを感じる
・口の中に発疹が出た場合は痛くてしみるので、食べ物や飲み物を摂るのを嫌がる
・子どもの場合、発熱は約3分の1程度で、高熱が続くことは少ない
・下痢や嘔吐を伴うこともある
・大人の場合は、40度近い高熱が出ることも
・大人は皮膚症状も重症化しやすく、水疱性湿疹が原因で爪が剥がれることもある
※虫刺されなどと間違えやすいので、お風呂のときなどに注意して観察すること!
手足口病の原因
・ウイルスへの感染が原因(主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)で、その他、コクサッキーウイルスA10など)
・感染経路は、飛沫感染(せきやくしゃみによる感染)、接触感染、糞口感染(便の中のウイルスが口に入って感染)
手足口病の予防方法
・うがい、手洗い、手指の消毒(タオルを分ける)
・特に、おむつ交換のあとはしっかりと手を洗うこと!
手足口病は比較的長い間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても症状が出ず、ウイルスの排泄だけを行っている場合も!
普段からおむつ替えのあとはしっかりと手を洗いましょう。
手足口病の治療法と対処法
・特効薬はないため、対処療法をしながら自然に治るのを待つ
・食べ物や飲み物を摂るのを嫌がる場合があるので、脱水症状に注意
※特効薬はありませんが、まれに合併症が起こる場合があるので、病院には必ず行きましょう!
手足口病のときの食事
刺激が少なく、のどごしが良く、水分を多く含んでいるもの(脱水症状予防)を食べさせましょう。
具体的には、ゼリー、冷ましたおかゆやスープなどがおすすめです。
ただ、トマトやオレンジジュースなど、酸味が強いものはしみるので注意してください!
幼稚園、保育園、学校にはいつ行ける?
手足口病については、学校保健法では明確な規定はありません。
園や学校によって登校や登園停止日数が決まっていたり、登校や登園許可証が必要な場合もありますので、園や学校に確認してみましょう。
夏は手足口病に注意!
以前うちの子どもも手足口病になったのですが、発疹が虫刺されそっくりだったので、保育園の先生に言われるまで全く気付きませんでした…!
幸い症状は軽く、手足に何ヶ所か発疹ができただけで終わりました。
園や学校で流行していないか注意しつつ、夏も手洗いうがいがんばりましょう!
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