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喘息の吸引器「ネプライザー」で機関車トーマスになった息子

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    喘息の診断を受けると、保育園は? 仕事は? 治るの?と不安だらけ。でも、発作を除けば、生活もこれまで通りで、元気で過ごしました。

    夜にセキを出すことが多く辛い病気ですが、小児喘息はちゃんと治療を続ければ治る病気です。1歳半で喘息の診断を受けた息子は、小学校2年で完治といわれました!

    夜のコンコンする咳は、小児喘息の典型的な症状

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    父親がアレルギー体質だったので、もしかしたらと心では思っていましたが、1歳半を過ぎた頃から、夜中に咳き込み起きることが、しばしば起こるようになりました。

    朝は元気で、保育園にも通い始めていました。集団生活になると風邪を引きやすいといいますし、咳は出たり、出なかったりの状態だったので、少し様子を見ることにしました。

    それからほどなくして、椅子に座っている息子から息を吐くたびにヒューヒューと音が聞こえます。もうこれは、喘息に間違いないと思い、翌日小児科に行きました。そしてやっぱり「小児喘息」と診断されました。

    夜咳き込むというのが、小児喘息の症状として典型的だといわれ、もっと早く病院に連れていけばよかったと、反省しました。でも、診察中も子どもは元気で、まだ喘息の本当の大変さに親子で気づいていませんでした。

    保育園の先生は一番身近な喘息アドバイザー

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    診察後、保育園はどうなるのだろうと不安になりました。仕事も復帰したばかりで休みも思うようには取れません。病院から戻って保育園の先生に電話で相談しました。すると、保育園の園長先生は「小児喘息は治療を続ければ治る病気、園にいる他の子どもで喘息のお子さんもいますよ」と明るく答えてくれました。

    そして、普段の通院は保育園に近いほうがよいと、園から一番近い小児科を紹介してくれました。家からは少し遠いのですが、もしもの時に保育園と連携して対応してくれるというので安心です。

    分からないことが、多かったのですが普段子どもと接している先生たちは、やはりプロで、いろいろな子どもの喘息の様子を教えてくれます。他の子どもの治療の様子は参考になりました。

    また、保育園から発作の連絡を受け職場を抜けなければならないときも、「慌てなくて大丈夫ですよ。気をつけて来てください」と、電話口で母親に負担を感じさせない呼び出し対応をしてくれました。この保育園では、子どもは、みんなに支えられて地域で育つのだと教えてもらいました。

    不思議なことに、子どもは喘息だからと、すぐに風邪をひいてしまうわけではありません。保育園にインフルエンザが蔓延したときも、息子は大丈夫で一番元気だったりします。

    喘息は、弱い体というイメージをもっていたのですが、それは違ったようです。生活も特別扱いというわけではなく、ゼイゼイするので喘息かと思って病院に行ったら、カゼをひいて鼻水が出ているだけということもありました。

    突然咳が止まらなくなって発作が起こること、走ると少しゼイゼイしてしまうこと以外は、普通に保育園生活を息子は送ることできたので、よかったです。

    夜間病院への駆け込みは大変、でもだんだん慣れてくる

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    それから4歳までは、月に2回の通院で薬と診察。4歳から5歳までは、月1回の通院で薬と診察。6歳からは発作が起こったら通院になり、そのまま何も発作は起こらず完治となりました。

    この間、夜間病院へは2回駆け込み、発作は3歳がピークで、この時期は仕事と育児で本当に自分に余裕がなく大変な時期でした。でも、同じ保育園で喘息の発作で入院したお友だちもいました。この様に子どもによって差はありますが、身近に同じ子どもの病気で頑張るお母さんがいたことで、大変な時期をのり越えられたと思います。

    加湿器や抗菌スプレーなどいろんな予防対策をしても、発作は止まらずコンコンと始まります。ただ、長い間喘息と付き合っていると、昼と夜の気温差が激しいときは要注意など、喘息の症状が出やすい気候や子どもの様子で何となく発作を事前察知できるようになります。

    発作の始まりの、ヒューヒューという呼吸音も、すぐに病院か、家で薬を吸引するか、というような感覚の違いもつかめるようにもなりました。

    つらい体験を乗り超えた息子は強くて優しい子になった

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    子どもによって症状が違うので、何ともいえませんが、ぬいぐるみがダメとか、外で遊べないとか、旅行に行かないとか、私はそんなに神経質にもならず、元気なときはなるべく薄着で子どもを自然に遊ばせていました。この点も、保育園の指導がおおらかで子育ての楽しさを失うことなく治療に励むことができました。

    そんな楽天的な私でも、やっぱり発作で苦しそうな息子を見るとかわいそうで、完治しなかったらどうしようと、心が折れそうになることがありました。でも、そんなとき、私を癒してくれるのは、やっぱり息子なのでした。

    薬は注入型のステロイドでネプライザーという加湿器のような吸入器を使っていました。最初は、息苦しいと吸入を嫌がった息子ですが、ネプライザーのシューという水蒸気が当時大好きだったキャラクターの機関車トーマスみたいだねといっているうちに、我が家ではネプライザーを「シュッシュッポッポ」と呼びはじめました。

    ネプライザーは結構高価だったので、はじめはレンタルしていたのですが、毎日使うものですし、旅行にも持っていける小さなものを薬局で購入しました。小さいといっても今の小型化したものと違い、靴箱くらいの大きさで重さは2キロくらいありました。

    それを息子は、新幹線の絵のついたリュックサックに詰めて、出かけるときは自分で持ち運びます。自分にとって大事なものと理解していたようで、3歳ごろから「シュッシュッポッポは、自分で持つから」と重たいのに譲らなくなりました。

    そして、喘息が完治して分かったことは、辛くて大変だった時期をのり越えた子どもは強く、そして人に優しくなったこと。お年寄りや小さな子どもに親切な思いやりのある子(と思う)に育ちました。そして完治から一度も発作はなく、今は陸上部で頑張る高校生、元気に走り回っています。

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