- 子育てノウハウ
- 2歳〜3歳
3歳までの子どもの成長を祝う日本の行事いろいろ

子どもの成長を願う日本古来の習慣や行事など、子どもが生まれるとやっぱり意識して行いたいと思いますよね。七五三は比較的知られていますが、その他にどのような催しが行われているのでしょうか?
また最近はちょっと新しいハーフ・バースデーという祝い方もあるそうです。そんな子どもの成長を祝う0歳から3歳までのイベントをまとめてみました。
生後7日目「お七夜」
生後7日目を目途に行うのが「お七夜(おしちや)」です。赤ちゃん誕生と名前が決まったことをお祝いする儀式で、昔は名付け親が、赤ちゃんの名前と生年月日を奉書紙に書き、それを神事用の三方と呼ばれるお盆の上に乗せ、神棚や床の間に奉り、お祝いの膳を親族で囲んで皆で祝いました。
今は、命名紙が市販されているので、それに名前と生年月日を書き込み、簡易式のお祝いをする家庭がほとんどです。
7日目というのは、赤ちゃんの死亡率が高かったその昔、「7日間無事に過ごてくれてありがとう」という気持ちの表れだったそうです。ちなみに、役所への名前の届け出の期限は生後14日目です。名前が決まらない時は7日以降にお祝いをしても全く問題はありません。
生後1カ月前後「お宮参り」
無事に1カ月成長した赤ちゃんを連れて、神社に参拝し神様にご報告する儀式です。初穂料(お礼)とともに、神社で無病息災のおはらいを受けます。
一般に男の子が32日目、女の子が33日目といわれていますが、現在は親の仕事や休日の関係もあるので、1カ月前後を目途にした参拝が一般的です。
また、子どものよい記念にもなるので、家族写真の撮影やお祝いパーティなども行われています。
6カ月「ハーフ・バースデー」
日本古来の儀式ではありませんが、最近は生後6カ月に行うハーフ・バースデーも人気です。特に決まったお祝いのスタイルはありませんが、各家庭で趣向を凝らした飾りつけやパーティを行っているようです。
離乳食の開始時期とも重なるので、かわいくアレンジした特別離乳食を作って赤ちゃんに食べさせたり、記念写真を撮影したりする家族が増えています。思い出をたくさん残してあげたい、そんな親の気持ちがこもった新しいお祝いの仕方も楽しいですよね。
生後100日 「お食い初め」
生まれた子どもが、一生食べ物に困らないようにという願いを込めた儀式です。
尾頭付きの魚(一般的には鯛)、季節の煮物、なます、焼き魚、汁物に赤飯(地方によっては白飯)の膳を用意し、男の子は左膝、女の子は右膝にのせて、お箸で食べさせるマネをします。時期は大体、生後100日から120日の間で、やり方も地方によって異なります。
たまに100日が、離乳食の開始時期と勘違いされている方もいますが、この時期の赤ちゃんは、内臓が未熟でものを食べることは出来ません。
1歳 「お誕生日」
子どもが生まれて1年になると、日本では初誕生として一升の(約2kg)のお餅を背負わせたり、踏ませたりしていました。一升は一生を意味し、一生子どもが食べ物に困らないことを願った儀式です。
地域によって様々な風習があり、そろばん(商売)、筆(芸術)、巻尺(職人)、お金(金持ち)など仕事と関係するものを、子どもの前に置き、選んだもので将来を占うというお祝いもあります。
最近では、1歳の誕生日に手形・足型を記念に取ることも流行っています。ちなみに、日本では昔、数えといって、子どもの年齢は、生まれたら1歳、お正月で2歳となっていました。例えば12月末に生まれた子どもは、お正月で2歳になってしまいます。
3歳、(5歳男の子、7歳女の子) 「七五三」
11月15日に神社に参拝して、子どもの成長を祝う行事です。男の子と女の子の両方が対象となるのは3歳で、髪をのばしはじめる時期として「髪置き」と呼ばれます。その後、5歳は男の子の「袴着」、7歳は女の子の「帯解き」となり、男女で参拝する年齢が違ってきます。
昔は数え歳で行われていましたが、現在は数え歳でも満年齢でも、どちらでも構いません。また、参拝日も11月15日に限らず、その前後の親の都合の良い日で行われています。
もうひとつ七五三といえば、「千歳飴」。子どもが1000歳まで生きるという願いを込めて、長く伸ばした紅白の棒飴を「寿」の文字や「松竹梅」が描かれた縁起のいい袋に入れたもので、子どもに持たせます。これも、最近はいろんなバリエーションがあって、ネット通販などで入手でき選ぶのも楽しいです。
子どもの服装は、特に着物である必要はありませんが、写真館では写真撮影とセットにした割安な着物レンタルを行っていたりします。この機会に着物を着た写真を残しておくのも良いかもしれませんね。
3月3日と5月5日 「初節句」
女の子、男の子、それぞれの初節句も子どもの大切な記念日です。
3月3日は「桃の節句」で女の子のお祭り。ひな人形を飾り、ちらし寿司や雛あられ、はまぐりのお吸い物や春野菜の小鉢でお祝いをします。
5月5日は「端午の節句」で男の子のお祭りです。こいのぼりを立て、鎧や兜、または勇ましい5月人形を飾り、たくましい男の子に育つように願いました。この日は柏餅が一般的に好んで食べられます。
一生懸命な自分に届ける感謝と感動の日
このように、子どもの健やかな成長を願うお祝いはたくさんあります。昔も今も子どもの為に何か記念になることを催したいという親の気持ちは変わらないということですね。
改まっていろんなお祝いを、都度都行うのも何だか大変な気がしますが、子どものお祝いは「生まれきてくれて、ありがとう」という気持ちと、親になって子育てを頑張る自分と家族のためのHAPPYなイベントです。忙しい毎日だからこそ、子育ての喜びを家族で分かち合う時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?