- 子育てノウハウ
- 1歳〜2歳
子どもにイライラしても、もう怒鳴らない!怒りをコントロールする方法
子育て中の悩みは次から次へと尽きることがありません。
いつもニコニコ優しく接していたい!と思ってはいるものの、子育て中はついついイライラしてしまいがち。
バタバタする毎日に追われ、気が付けば「早くしなさい!」と怒鳴りつける日々。
今日もまたイライラしてしまったと後悔しながら、子供の寝顔に謝りながら反省と後悔の嵐。
子育てをした経験のある方なら誰しも思い当たるのではないでしょうか。
アンガーマネジメントとは何か?
皆さんは「アンガーマネジメント」という言葉をご存知ですか。
アンガーマネジメントとは1970年代にアメリカで生まれた心理トレーニングです。
元々は軽犯罪やDVなどを犯した人を対象としていましたが、時代とともに一般化していき、現在は企業研修や学校、スポーツ選手のメンタルトレーニングとして取り入れられています。
怒らないようになれるの?
まず誤解して頂きたくないのは、アンガーマネジメントは「怒らないようになる」わけではありません。
「怒るべきことは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようになる」というのが目標です。
私たちは日々、何かにイライラし怒る必要のないことにまで怒っています。「怒る必要のあること」と「怒る必要のないこと」の線引きがうまくできていないのです。
そこで、アンガーマネジメントを通じてその線引きをうまくできるようにトレーングするのです。
アンガーマネジメントは冒頭でも申し上げた通り「心理トレーニング」です。「怒らないようになろう!」という精神論でもなければ我慢することでもありません。
怒りの感情のピークは6秒!
一番気をつけていただきたいのが、イラっとした時に感情に任せて衝動的に怒鳴ったり叩いたりする行動です。
イラっとして子供を大声で怒鳴る、物を投げつける、叩く…というのは一番やって欲しくありません。わかっていてもついつい大きな声を出してしまいがち。
怒りの感情のピークは6秒と言われていて、その6秒をやり過ごすことが出来れば上記のような衝動的な反応をしなくて済みます。
ではどうやって6秒をやり過ごせば良いのでしょうか?
イラっとしたことに点数をつけてみる。
今、目の前に起きているイラっとしていることは10点満点のうちで何点なのかを考えて、点数をつけてみます。
私たちは比べるものがないと毎回新鮮に怒ってしまいますが、基準ができるとそれが怒るべきものなのか怒る必要のないものなのかがわかるようになります。
例えば、子供がご飯をなかなか食べずに遊んでばかりいる時。
「この前は席も立っていたしお皿もひっくり返していたから5点だったけど、今は席にも着いているし、コップで遊んでいるだけだから2点。じゃあこの前より点数は低いな。」といった具合です。
このようにして点数をつけている間に怒りのピークである6秒はやり過ごすことができます。
そして一度感情のピークをやり過ごしているので「早く食べなさい!!!!」と怒鳴りちらすのではなく、「ご飯を全部食べ終わったら一緒に遊ぼうね。」と伝えることができます。
アンガーマネジメントのテクニックには様々な手法がありますが、この怒りの点数をつけるのはそのうちの一つです。
「イラっとしたら点数をつけて6秒をやり過ごす」を思い出して衝動的な行動をしないように心がけてみましょう!
この記事のライター
本多優子/株式会社オズウェル代表取締役及び一般社団法人日本アンガーマネジメント協会アンガーマネジメントシニアファシリテーター
ワンパク盛りの男児二人の母
以前は怒ってばかりの母でしたが今は子供たちと一緒に毎日を楽しんでいます!
Facebookページ https://www.facebook.com/yuko.i.honda
株式会社オズウェル http://www.all-is-well.co.jp
一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会 www.angermanagement.co.jp/
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