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子どもが遊びから学ぶ!禁止事項のない公園「プレーパーク」
子どもには、いろんな体験をしてほしい。そこから、自分の好きなことや得意なことを見つけてほしい。そのためにも、子どもの頃はめいっぱい遊んでほしい。
そう思っているのに、実際に遊んでいるとつい「危ないから、◯◯しちゃダメ!」とダメダメばっかり言ってしまったり、子ども同士のケンカにどこまで関わればいいのか悩んだり…。ああ、「遊び」がこんなに難しいものだったとは…。
そんなことを考えていたときに知った、禁止事項のない公園「プレーパーク」。
「自分の責任で、自由に遊ぶ」をモットーに、焚き火、木登り、ノコギリなどの刃物を使った工作など、普通の公園ではなかなかできない体験ができるそう!
「本当にそんなことができるの?」「トラブルになったらどうするの?」などなど、気になることばかり!
日本で初めてのプレーパーク「羽根木プレーパーク」でお話をうかがってきました。
プレーパークって何?どんなところ?
プレーパークは、「自分の責任で自由に遊ぶ」という方針のもと運営されている遊び場。普通の公園と大きく違うところが2つあります。
1つ目は、禁止事項がないこと。
先程も書いた通り、木登り、穴掘り、ノコギリなどの工具を使った工作、焚き火まで、子どもが「やってみたい!」と思うことが何でも自由にできるんのが大きな特徴。最近、ボール遊びや花火禁止の公園も増えてきたなかでは、衝撃的な存在ですよね。
自分が得意なことや苦手なこと、周りの人とのコミュニケーションの取り方、危険なこととのつきあい方など、何でも自分で経験して学んでほしい、という思いのもと運営されています。
2つ目は、プレーワーカーと呼ばれるスタッフが常駐していること。
プレーワーカーは先生や指導員ではないので、遊び方を押し付けたり過度に介入することはありません。
子どもがワクワクする遊び場を作ったり、遊具が壊れていないかチェックをしたり、子どもからの質問に答えたりして、子どもが自由に遊べるようサポートしてくれます。
お話をうかがった羽根木プレーパークでは、プレーワーカーはボランティア等ではなく、職員として働いているプロフェッショナルです。
と言っても、プレーワーカーと子どもは、上下関係というよりは「ちょっと年の離れた友達」といったような、対等な関係に近いイメージ。先生や親には言いにくい悩みを相談する子も多いそう。もちろん、子育てに悩む家族の相談にも乗ってくれますよ。
遊べるのは、何歳から何歳くらいまで?
プレーパークには年齢制限はありません。赤ちゃん、幼児、小学生、中学生、高校生、そして社会人として働いている大人まで遊びにやってきます。居心地の良さが伝わってきますね。
様々な年齢やバックボーンを持った子ども(そして大人)が混じりあって遊ぶことも、子どもにとっては良い刺激になります。
羽根木プレーパークには「そらまめハウス」という小さな木の小屋があり、乳幼児に大人気!オムツ替えや授乳もできるし、昼寝もできます。年の離れたきょうだいがいるご家庭にも嬉しいですね。
ケガやケンカなどのトラブルがあったらどうするの?
「禁止事項がない」と聞くと、心配なのがケガやケンカなどのトラブル。
まずケガに関しては、プレーワーカーが応急処置を行い、必要であれば病院にも連れて行きます。決してケガを推奨しているわけではありませんが、ケガの経験から「こういうことをしたら危ないんだ、ケガをするんだ」と学ぶことも大切にしています。
ケンカが起こっても無条件にすぐ止めるのではなく、基本的には見守るのみ。物を使って叩いたりして危ないときなど、子どもが本当に助けを必要としているときだけ間に入ります。
どんなにケンカが長引いても、大人が子どもの気持ちを代弁して丸く収めるようなことは絶対にしないそう。子ども同士が心から納得できるよう、静かに寄り添い続けます。
プレーパークに行ってみたい!どこにあるの?
これだけたくさんの濃い経験ができるプレーパーク、ぜひ行ってみたいですよね!
▶全国主要 冒険遊び場 プレーパーク リンク
こちらから日本全国のプレーパークを検索することができます。
今まで知りませんでしたが、北海道から九州までいろいろな場所にあるんですね。
プレーパークで遊ぶと、子どもも親も成長できそう!
子どもが屋外で思いっきり遊ぶことを目的として作られたプレーパークですが、身体面だけでなく精神面でもかなりいろいろな体験ができそう。
また、外遊びの方法や、子ども同士のケンカへの対応などに悩む親にとっても、心強い存在ですね。
興味のある方は、ぜひお近くのプレーパークに出掛けてみてください!
※参考
▶全国主要 冒険遊び場 プレーパーク リンク
▶羽根木プレーパーク Webサイト
▶特定非営利活動法人プレーパークせたがや Facebookページ
※写真は全て羽根木プレーパークのものです。
この記事のライター
樋口千春/子育てのミカタ編集長兼ライター
2011年生まれ女児と2015年生まれ男児の母。
うちの近くにもプレーパークほしい…!
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