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この機会に禁煙を!乳幼児突然死症候群(SIDS)を予防する方法とは?
乳幼児突然死諸侯群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。この乳幼児突然死症候群は日本における1歳未満の乳幼児の死亡原因の第3位を占めているのです。この症候群の症状は一見健康に見える乳幼児が眠ってる間に突然呼吸が停止し、死にいたってしまうものです。
寝ている間に乳幼児が突然死にいたってしまうというママやパパにとってはとてもショックな出来事です。この乳幼児突然死症候群の多くは生後2ヶ月から6ヶ月の赤ちゃんによく見られます。実は乳幼児突然死症候群の原因は今でも明らかにされていません、しかしリスクを低減する方法はあります。
では、どういった方法でこの乳幼児突然死症候群を防ぐことができるのでしょうか?ここでは、乳幼児突然死症候群をできるだけ防ぐため、家庭で気をつけることを少しご紹介いたします。
うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群を招く?!
乳幼児突然死症候群を避けるのに重要なのはうつぶせ寝を避けて、なるべく赤ちゃんを一人にしないことです。うつぶせ寝の赤ちゃんの方が乳幼児突然死症候群の発症率が高いと報告されていることもあり、なるべく赤ちゃんはあおむけ寝にしてあげましょう。
何らかの事情で医師からうつぶせ寝を勧められている場合以外はあおむけ寝が安全です。そして、赤ちゃんの様子をこまめにチェックしてあげましょう。そのほかにも、添い寝も危険性が高まりますので、赤ちゃんはできるだけ一人で寝かせてあげましょう。
というのも、大人と赤ちゃんが同じベッドで寝ることにより、大人が寝返りをうったりした際に、腕などが赤ちゃんの胸を圧迫してしまう可能性があるからです。こういった危険性を低減するためにも、特に生後2ヶ月から6ヶ月の赤ちゃんはできるだけ一人で寝かせてあげましょうね。
赤ちゃんのベッド周りにぬいぐるみなど柔らかいものを置くのも避けましょう。赤ちゃんのベッドは固めで、できるだけシンプルにしてあげてくださいね。
家庭内の禁煙で乳幼児突然死症候群のリスクを減らそう。
乳幼児突然死症候群のリスクを低減するためには、両親が禁煙することも重要です。家庭内に喫煙する人がいる場合の発症率は、喫煙しない場合と比べ約4.7倍ほどもリスクが増加してしまうのです。受動喫煙は大人であっても体に害を及ぼすものです。ましてや、生後2ヶ月から6ヶ月の赤ちゃんにとって、タバコの煙は毒ですから、できるだけタバコの煙を避けた生活を心がけてあげてください。外出の際も、喫煙ルームにできるだけ近づかないなどの配慮をし、レストランなどでも禁煙席を選びましょう。お友達や親戚にタバコを吸う方がいる場合、できるだけ理解を示してもらえるよう努めましょう。赤ちゃんを乳幼児突然死症候群から守るためには、周囲の協力もとても重要ですよ。
母乳で育てると乳幼児突然死症候群のリスクが減る?!
できるだけ長い間母乳で育てることも乳幼児突然死症候群の危険性を減らせます。粉ミルクが乳幼児突然死症候群を引き起こす直接的な原因になるわけではありませんので、あまり神経質にならなくても良いですが、統計的にみると母乳で育てた赤ちゃんは発生率がなんと50%ほども低下するという数字が出ているのです。
ですので、母乳がきちんと出て、赤ちゃんの体重も順調に増え続けているようであればできるだけ長い間母乳をあたえてあげましょう。母乳での育児は赤ちゃんとのスキンシップにも役立ちますし、赤ちゃんの体調の変化にも気づきやすいですよ。
赤ちゃんの寝室の室温には注意しましょう。
最後に、赤ちゃんが眠りにつくとき厚着をさせすぎないでください。そして、赤ちゃんが眠る部屋の温度を過剰に暖めすぎないでくださいね。赤ちゃんの体温上昇と、乳幼児突然死症候群の関係性も明らかになってきているので、赤ちゃんは大人より1枚薄着くらいで大丈夫です。
というのも、寝ている間に赤ちゃんの体温が上昇しますと、赤ちゃんは体の中で体温を下げようと基礎代謝を減らそうとしてしまいます。そうすることにより、筋肉の弛緩と呼吸運動の抑制が起こってしまうことがあるんです。
ですので、赤ちゃん位はむやみに厚着をさせず、大人が快適と感じる温度の部屋で眠らせてあげてください。