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プール熱(咽頭結膜熱、アデノウイルス感染症)の症状や対策
ヘルパンギーナや手足口病と並んで3大夏風邪と呼ばれる「プール熱」。
「プール熱」という名前にも関わらず、プール以外でも感染し、高熱が出るやっかいな病気です!
原因や予防法について確認しておきましょう。
プール熱の症状
・発熱
・頭痛
・食欲不振
・全身倦怠感
・のどが腫れて痛む(咽頭炎による咽頭痛)
・結膜炎、結膜充血、目の痛み
・3〜5日程度続く
結膜炎、結膜充血、目の痛みなど、目に関する症状が出るのが他の風邪との違いですね。
のどにできものができて痛む場合は、手足口病やヘルパンギーナの可能性もあります。
プール熱の原因と予防方法
・アデノウイルスへの感染が原因
・飛沫感染(せきやくしゃみによる感染)、手指を介した接触感染
・夏は特に、菌に汚染された水が目に直接接して感染する機会が増えるので注意
アデノウイルスは、現在67種類以上の型が報告されており、型によって症状や病名が違います。
アデノウイルス感染症が全てプール熱というわけではなく、主に3型(4型、7型、また2型、11型などの場合もある)への感染が原因なのがプール熱です。
予防方法はこちらです。
・プールから出たら、目を洗い、シャワーを浴び、手洗いやうがいをする
・うがい、手洗い、手指の消毒
・感染者とタオルを分ける
・家族への感染を避けるため、湯船には最後に入る(またはシャワーだけで済ませる)
・プールの塩素濃度を適正に維持する
子どもの頃、「なんでプールから出た後に目を洗うんだろう…。痛くて嫌だな…。」と思った記憶がありますが、プール熱予防のためだったんですね。
症状が治まってからも2〜4週間程度、便の中にウイルスが含まれています!感染後もオムツ替えの後にはしっかりと手を洗いましょう。
プール熱の治療法と対処法
・特効薬がないため、対処療法が中心
・まずは小児科を受診。目の症状がひどい場合は眼科の受診も必要
・のどが痛くなり、食べ物や飲み物を摂ることを嫌がる場合があるため、脱水症状に注意
プール熱のときの食事
プール熱で特にのどの痛みが強い場合は、刺激が少なく、のどごしが良く、水分を多く含んでいるもの(脱水症状予防)を食べさせましょう。
具体的には、ゼリー、冷ましたおかゆやスープなどがおすすめです。
ただ、トマトやオレンジジュースなど、酸味が強いものはのどにしみるのでご注意を!
幼稚園、保育園、学校にはいつ行ける?
学校安全法で第二種伝染病に位置づけられているプール熱。
主要な症状がなくなったあと2日を経過するまで出席停止とされています。
ただし、病状により伝染の恐れがないと認められたときはこの限りではないので、小児科にご相談を!
夏はプール熱に注意!
夏に風邪をひくのって本当につらいですよね…。プールに入れないのもかわいそうですし…。
まずはきちんと予防をして、万が一かかってしまった場合は病院に行ってしっかり休養しましょう!
また、感染中はお友達にうつしてしまわないよう気をつけたいもの。子どもが集まる場所に行くのは避け、ビニールプールなどに誘われた場合はきちんとお断りしましょう。
※参考
国立感染症研究所 咽頭結膜熱とは
その他の夏風邪についての記事
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